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血管性紫斑病の原因とは?子供のあざが増える症状に要注意!

   

最近子どもの足にアザが出来ているな」「何だかアザが増えてきたな」と感じたら、それはただのケガによるものではなく、もしかしたら子供の身に病気が潜んでいるかもしれません。子どもの足に赤紫色のアザが出来、それがお尻や腕、背中などに広がってくる場合、「血管性紫斑病(アレルギー性紫斑病)」という病気の可能性があります。

今回はこの血管性紫斑病について、どのような病気でどんな症状が出るのか、原因や治療法などについて紹介したいと思います。

あざが増える?子供の血管性紫斑病の症状や原因とは?

血管性紫斑病とは、原因不明の全身の血管におこる炎症をいいます4~10歳におこることの多い病気です。

病名にもなっている「紫斑」というのは、小さな点状や大きい斑点状に盛り上がった出血斑を言い、通常赤紫色をしています。ただし、皮膚表面に近いところに出血している場合では赤みが強く見え、深い所で出血している場合は、青みを帯びて紫色に見えます。これらの出血斑は手で押しても色が消えないという特徴があります。

紫斑は、両側の下肢に多く見られ、お尻や腕、手に広がることもあります。この血管性紫斑病の場合、100%の割合で紫斑が見られます。ママにとっては、「何かアザがあちこちに増えているな」と感じたら、それはただのアザではなく、病気の兆候かもしれません。増えるアザについては、注意が必要です。

紫斑病って何?様々な種類があるの?

「紫斑病」とは、何らかの原因によって出血しやすくなったり、一度出血すると血が止まりにくくなったりすることで、上で説明した紫斑が見られる病気の総称になります。

紫斑病の種類としては、血管の異常によっておこる「血管性紫斑病」と、血液の中の血を固める働きをする血小板が減ることによっておこる「血小板減少性紫斑病」などがあります。

特に血管性紫斑病の中でも子供におこりやすく、アレルギー反応によって全身の血管に炎症がおこり、出血しやすくなる紫斑病を「アレルギー性紫斑病」と言います。

若い女性におこりやすく、毛細血管の弱さが関係している(はっきりした原因は分かっていない)紫斑病を「単純性紫斑病」と言い、この紫斑病の場合は紫斑以外の症状はなく、特に危険はありません。

また高齢者の手や腕、足などに、ちょっとした刺激によって内出血がおこる場合を「老人性紫斑病」と言い、これも老化現象の一つで特に問題はありません。

あざ以外にも表れる!血管紫斑病の症状とは

血管性紫斑病の中でも子供におこる「アレルギー性紫斑病」の場合、紫斑だけではなくそれ以外にも様々な症状が出現することがあるため、注意が必要です。

アレルギー性紫斑病で主に見られる症状は「紫斑」「関節痛」「腹痛」「浮腫(むくみ)」になります。最初に見られる症状としては、紫斑が70%ほど、関節痛や腹痛はともに15%程度と言われています。

関節痛は足や膝の関節におこることが多く、圧迫した時に傷んだり、腫れたりすることが多いです。関節痛は一過性で治りますが、また別の関節が痛くなることもあります。

腹部症状としては、かなり激しい痛みを伴う腹痛や、嘔吐、下血(お尻からの出血)や吐血(口からの出血)を伴う場合もあります。激しい腹痛を繰り返したり、真っ赤な血便が出ている時は「腸重積」という、緊急の状態を合併している可能性もあります。

また、アレルギー性紫斑病では約1/3の頻度で「腎炎」を合併します。ほとんどの腎炎は症状がなく、検査で判明することが多いです。しかし尿の色が濃い、量が少ない、身体がむくんでいる、急に体重が増えたなどの症状があった時は腎炎が悪化している可能性もあります。

血管性紫斑病の原因は?人へ移るの?

この血管性紫斑病(アレルギー性紫斑病)の原因は、何らかの特殊な免疫の反応によって血管に炎症がおこり、血管がもろくなってしまうことが原因だとされています。

血管の壁に免疫物質であるIgA(免疫グロブリンA)という抗体やフィブリンの沈着が認められ、A群β溶血性連鎖球菌感染症が先行している例が約半数あります。そのため、このA群β溶血性連鎖球菌などの抗原に対するIgA免疫複合体が病気の発症に関与しているのではないかと考えられています。しかし現在のところ、はっきりとした原因は分かっていません。

この血管性紫斑病は人にはうつらない病気です。皮膚にアザが出来ていると、皮膚病だと思い「人にうつるのでは?」と心配になると思いますが、この血管性紫斑病の原因はアレルギー反応によるものと考えられており、感染症ではないため、人にうつることはないと言われています。

紫斑病の治療法は?医療費の補助制度はあるの?

血管性紫斑病になった場合、紫斑や関節痛のある内は、子供に自宅で安静にさせることが大切です。強い腹痛や血便が出ている場合は、入院して治療を行うこともあります。

溶連菌に対する感染を認める場合は、抗菌薬を使用します。腹痛や関節痛などの痛みに対してはステロイド薬を使用することもあります。腎炎に対しては、軽度であれば様子観察になりますが、重度になればステロイドパルス療法や多剤併用療法、血しょう交換療法などを行う場合もあります。

このように場合によっては、治療が長期間になる場合もあります。その場合、小児慢性特定疾患として、医療費の補助を受けることができます。住んでいる所の保健所や保健センターに相談すると、詳しい手続きなどを教えてもらえます。

血管性紫斑病になった場合、紫斑のみの症状で軽快することもあれば、長期治療が必要となる場合もあります。また再発することもある病気のため、症状が一度軽快しても注意深く子どもに症状がないか見守ることも大切です。

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