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些細な身体の変調を過度に心配していたら心気症(ヒポコンドリー)かも!?症状と原因とは?

   

心気症とは、頭痛や疲労感などの些細な身体の不調を異常なまでに気にしてしまい、自分は重大な病気にかかっていると思い込んでしまう病気です。病気に対して過剰なまでの不安や恐怖を感じることから、疾病恐怖、あるいはヒポコンドリーと呼ばれることもあります。

心気症になると病気のことばかりが頭に浮かんでしまい、学校生活や日常生活に支障をきたしてしまう恐れがあります。

心気症とはどのような病気なのか、なってしまったらどう対応すればよいのか、理解を深めましょう。

心気症(ヒポコンドリー)ってどんな病気?

心気症になると身体の些細な不調を異常なまでに気にしてしまい、自分は何か大きな病気にかかっているのではないかと恐怖と不安に苛まれてしまいます

不調といっても頭痛や胃痛、目のかすみ、肩こり、便秘、疲労、だるさ、寝つきの悪さなど多くの人が普段から経験するようなものです。自分の健康を気にかけることはとても大切ですが、心気症になると極端にそればかりを考えてしまいます。

病院に行き特に異常は見つからなかったとしても、医師が間違っているのではないか、自分が病気でないわけがないと強く思い込んでしまいます。そして病院を転々とし、自分の身体の不調を訴え続けるのです。

アメリカ精神医学会の診断基準であるDSM-Ⅳでは身体表現性障害という分類に属している病気です。

心気症(ヒポコンドリー)の症状と原因はなに?

心気症の症状には大きく分けて4つのタイプがあります。

疾病固執型

1つめは疾病固執型です。このタイプでは自分が癌やエイズ、白血病などの治療が困難な病気にかかっていると思い込みます。4つの中で一番症例が多いケースです。

多訴型

2つめは多訴型です。癌などの特定の病気に対してずっと不安を抱えるのではなく、様々な身体の不調をどんどんあげていき、その治療をしてもらうために病院を訪れ続けます。

自律神経症状型

3つめは自律神経症状型です。顔のほてり、発汗、頻尿、立ちくらみなどの自律神経症状を継続して訴えます。普段の生活で感じるストレスや不満を聞いてもらおうとすることが大きな特徴です。

疼痛型

4つめは疼痛型です。身体のある決まった個所の痛みだけを訴え続け、治療を要求します。

心気症は高齢の方におこりやすい病気だといわれています。定年退職をして生活環境が変わってストレスを感じ、身体が少しずつ老化をし不調を感じやすくなり、自分の健康に不安を抱くようになる時期だからです。

また思春期や青年期にも心気症になりやすい傾向にあります。自分の身体や見た目に興味が出てくる時期で、他人と比較して自信をつけたり逆にコンプレックスを感じたりします。自分の体調にも目がいきやすく、いきすぎると心気症のような症状が表れることがあります。

心気症の原因には性格も大きく関係しています。自尊心が高く傷つきやすい、真面目、律儀、几帳面な人がなりやすい傾向にあるようです。これらの性格に過度のストレスがかかった時に発症するケースが多いです。またプライドが傷つけられた時や、愛情の欲求が満たされず大きな不安を感じた時に心気症が引きおこされることもあります。

心気症(ヒポコンドリー)の検査方法とはどういうもの?

心気症かどうかの診断はアメリカ精神医学会の診断基準であるDSM-Ⅳに基づいて行われることが一般的です。身体の不調に過敏で病気のことばかりを考えているか自分は大きな病気にかかっていると思い込んでいるか繰り返し自分の症状を周りの人や病院に訴えているか、などがポイントです。

このような状態が6ヶ月以上続いていて、検査の結果他の精神疾患や脳の機能異常、身体的な病気が見つからなければ心気症と診断されます。

統合失調症やうつ病の初期も自分の体調を過度に気にする傾向があるので、注意が必要です。統合失調症とうつ病の場合には腸が溶けてしまった、心臓が止まってしまったなど不可解な訴えをすることが特徴です。

認知症の初期にも体調の変化を過度に気にすることがあるので、気をつけて鑑別診断をする必要があります。身体の不調に敏感になる病気としては他に、ヒステリー、不安神経症、仮面うつ病などがあります。専門機関でしっかりと検査をし診断をしてもらうことが大切です。

主な治療法や家族が注意するべき点とは?

心気症の治療は精神療法が中心となります。本人が訴える症状を頭から否定するのではなく、まずはきちんと耳を傾けて聞いてあげることが大切です。

心配しているような病気ではないのだと説明しても、なかなか納得できないのが心気症の特徴です。そのため優しい雰囲気で根気よく治療を進めていき、心気症の根底にある患者の心細さや不安、悲しみ、怒りを自覚させ、向き合うことができるようにサポートします。

病気のことで頭がいっぱいだった状態から、心気症になる前のように学校や友達、趣味に興味を持てるようにしていきます。

繰り返し自分の体調の異変を訴えるのは、抱えている不安や苦しみを聞いてほしいからだといわれています。何度も説明しても自分が病気だと思い込むので、家族は次第に冷たく当たってしまいがちになります。ですが、そうすると患者はますます孤立を深め不安を感じ、症状を悪化させてしまいます。

できるだけたくさん話を聞いてあげて、長い目で優しく接してあげましょう

子どもが親に甘えることのできる環境を作ろう

心気症になると自分の身体の不調を訴え続けるため、次第に家族は疲れてしまうかもしれません。ですが病気の根底に流れるのは、大きな不安や受け入れてほしいという気持ちです。ぜひ根気よく話を聞き、子どもを安心させてあげて下さい。そして思い切り甘えさせてあげることが大切です

時間はかかるかもしれませんが、心気症はきちんと治療をすれば快方に向かう病気です。ぜひ親子で一緒に病気に向き合い、サポートをしてあげて下さい。

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