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いじめの経験は将来にも悪影響を及ぼすって本当?いじめ後遺症のこと

   

毎年、いじめによって、多くの子どもたちが自殺に追い込まれています。

そうした最悪の事態を免れることができても、いじめを受けた心の傷は大きく、それが後々後遺症となってあらわれることも少なくありません。

そこで今回は、いじめ後遺症とは何か、どんな症状が出るのか、いじめを受けた子どもはどんな大人に成長することが多いのか、いじめ後遺症の対処法について、お話しします。

いじめは、現在だけの話ではありません。未来につながる事態ですので、早期に適切に対処するように心がけてくださいね。

いじめ後遺症って何?どんな症状が出るの?

いじめ後遺症とは、子ども時代にいじめを受けたときの苦しみが大人に成長しても続き、日常生活に支障をきたす状態をいいます。

中には、うつ病や対人恐怖症、摂食障害といった、精神疾患を発症するケースも少なくありません。

一時は忘れることができても、何かの拍子にいじめられていた過去がフラッシュバックし、前述した症状が出てしまうのです。

いじめ後遺症を発症すると、ひとと会ったり、電話で話すことが難しくなる、仕事が勉強ができなくなる、日常的な外出をするときも人目を気にしてしまうなど、他者との関わりを避ける傾向が強くなります

中には、そうした不安から逃れるために、毎日病的に掃除をしたり、キャベツを延々と千切りし続けることで、心の安定を保とうとするケースもあるようです。

いじめを受けた子は将来的にどんな大人になるの?

2014年にイギリスのキングズ・カレッジ・ロンドンの研究者が、ある研究結果を発表しました。それは、幼児期に反社会的にいじめを受けた子どもは、40年後に至るまで、心身の健康に影響が出ているというものです。

幼児期にいじめられた経験のあるひとの28%には健康被害がみられ、さらにいじめの経験がないひとと比べると、鬱屈した考えを持っている可能性が高いことが指摘されたといいます。

さらに、いじめの経験者は、いじめられた経験のないひとと比べると収入が少ないこと、失業者が多いこと、教育レベルが低いこともわかってきています。

この背景には、いじめられた経験をもつひとは、適切に社会支援を受けておらず、生活の質や満足度も低いという傾向があるようです。

いじめ後遺症の対処法は?

こうしたいじめ後遺症は、治療を受けることで改善できることがわかっています。心療内科や精神科で治療を受けることに抵抗がある場合は、精神保健センターや保健センターに相談すると、適切な医療機関につないでもらえます。

いじめ後遺症の治療方法としては、「自分が悪いからいじめられた」という考えから、「自分はいじめの被害者である」と、認識を変えることから始めます。

いじめで悪いのは加害者であり、いじめを受けたことで自分を否定する必要はないのです。この点を理解しなければ、気持ちを整理することができないのだそうです。

そのため、治療の過程ではいじめを受けていたころを思い出し、専門家と一緒に適切に処理をしていく必要があります。

その結果、自分が周囲に認められたいと思う気持ちが満たし、自己肯定感をもてるようになるように導くことで、いじめ後遺症を克服していきます

我が子をいじめから守ることを最優先しよう!

子どもがいじめ後遺症になってしまうのは、親や先生にも責任があります。子どもがいじめられて、S.O.Sを出しているときに、適切に対応しないことで、いじめ後遺症を発症させてしまうからです。

もし、我が子がいじめられていることがわかったら、親として「あなたは悪くない」と言い続けてください

その際、「気にしすぎじゃないの?」「あなたにも悪いところがあったからでしょう?」という言葉は、絶対に使ってはいけません

「よく話してくれたね」といい、我が子に「あなたは悪くない」と言い続け、学校や児童相談所などとも連携しながら、適切に対応する方法を考え、いじめから守ることを最優先してあげてください。

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