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起立性調節障害の原因は?周囲の理解で病気と不登校も防ごう

   

起立性調節障害の特徴は個人差が非常に大きく、多岐に渡ります。自分の子どもが起立性調節障害と診断されたけれど、実際どのようなことに気をつけていけばいいのか、どのような知識が必要なのかわからず、戸惑いも多いのではないでしょうか。

また、学校との連絡もどのようにしたらいいのか難しいところです。様々な症状があり、個人差が大変大きい病気なのです。まずは、起立性障害とはどのような病気か、正しく理解することが大切です。

思春期に多い起立性調節障害で不登校に?原因や症状を理解しておこう!

起立性調節障害は寝おきに症状が出やすい病気です。思春期に発症することが多いと言われています。思春期は、急激に身体が発育するため、自立神経の働きがアンバランスになることがあります。そのため、このような症状をきたすことが多いと言われています

また、心理的な問題もあります。心理的ストレスを溜めやすい、神経質でデリケート、敏感なタイプのお子さんが発症しやすいのです。そのためか、起立性調節障害の約3割の子どもが、不登校を合併しています。

神経質やデリケートといった気質が無い子どもも、この障害の症状である、朝おきられない、頭痛、立ちくらみなどの状態が辛いため、朝のスタートをどうしても切ることが出来ず、不登校に陥りやすい原因となっています。

なかなかおきられない…起立性調節障害ってどんな病気?

個人差がありますが、ある女の子Aさんの例をあげてみましょう。

Aさんは、発症前までは朝に弱いということもなく、元気いっぱいの女の子でした。ところが中学生に入った夏の暑い日、学校で立ちくらみがおこり、保健室へ行きました。最初は疲れだと思っていましたが、何度となく続いたので、保健室の勧めで病院を受診しました。検査をしてもこれといった異常はなく、様子を見ていくことになりました。しかし、その症状は改善することがなく、今度は朝にも症状が現れるようになりました。

朝がおきられない。目覚まし時計をいくつもかけて、家族にもおこしてもらっているのにおきられませんでした。欠席や遅刻する日が何日も続き、学校での人間関係もぎくしゃく、結局Aさんは不登校に陥ってしまいました。

再び病院に行き、精密検査をした結果、起立性調節障害と診断されました。Aさんの母親は保健の先生と担任の先生に、医師の診断書を提出し、連携を取ったことによって、徐々に症状が回復し、Aさんは少しずつ登校できるようになりました

以上のように、起立性調節障害は、普段のちょっとした不調から症状が表れることが多いです。いろいろな症状が一気に現れるのではなく、徐々に増えていくように感じるため、気が付くのが遅れることもあります。

起立性調節障害は自律神経の問題?症状や原因とは

自律神経は、交感神経と副交感神経が交互にバランスをとりながら、人間の体が活動したり休息したりするための体内のシステムです。起立性調節障害は、この自律神経の乱れが関係しています。

なぜおきるのか、そのメカニズムはまだ解明されていません。しかし、思春期の起立性調節障害については、著しい身体的成長という要因が大きいのではないかと言われています。多くは一過性のものですので、心配がいらないことも多いようです。自立神経を整えるための運動や、規則正しい生活を行うことが大切ですね

この他、自律神経に関係する病気には、たくさんの種類があります。偏頭痛、不整脈、めまい、乗り物酔い、メニエール病等々。そのため、自律神経の乱れによる症状が出ても、安易に起立性調節障害だと決めつけることなく、しっかりと医師の診断を受けることが大切です。

起立性調節障害の診断基準や治療法が知りたい!

起立性調節障害(OD)の診断基準は、次に掲げる起立性調節障害の11症状のうち、3つ以上が当てはまり、かつ、起立性障害のサブタイプのいずれかに合致することになっています。

起立性調節障害の症状

  1. 立ちくらみやめまい
  2. 起立時の気分不良や失神
  3. 入浴時やい嫌なことによる気分不良
  4. 動悸・息切れ
  5. 朝、なかなかおきられず午前中調子が悪い
  6. 顔色が青白い
  7. 食欲不振がある
  8. 腹痛
  9. 倦怠感
  10. 頭痛
  11. 乗り物酔い

サブタイプ

  1. 起立直後性低血圧
  2. 体位性頻脈症候群
  3. 神経調節性失神
  4. 遷延性起立性低血圧

治療は、まずは薬を使わない、非薬物療法から行います。適度な運動を毎日行います。特に体の調子が悪い時に、横になりっぱなしにならないようにすることが大切です。おき上がりと同時に低血圧になることが多いですので、いきなり立ち上がらず、ゆっくり立ち上がります。

早寝、早おき規則正しい生活をして、自律神経を整えることも大切です。また、高温の場所では血圧低下を招きやすいため、なるべく涼しい場所に移動するか、換気をして風にあたるなどするよう心がけます。

このような対策をしても改善しない場合は、薬物療法を行います。改善しない場合は、医師に相談の上、治療をしていきましょう。

起立性調節障害と診断されたら注意すべきこと

もしも、起立性調節障害と診断されたら、生活習慣の改善など、自律神経の働きを整える生活をすることは大切ですが、何より大切なのは周りへの理解を得ることです。

なまけ病と言われてしまうような事例もまだ存在しています。比較的新しい病名(もちろん以前から症状はありましたが)のため、周知されていないのが現状です。医師に診断書を書いてもらい、病気が原因で症状が出ていることを、職場や学校へ伝えましょう

無理せず休むことも大切ですが、この病気は体を動かすことも改善の手助けをしますので、動けるようになる午後からでも、積極的に体を動かしていくべきでしょう。

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