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お産の後子宮に胎盤が残る「胎盤遺残」の症状や原因とは?

   

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妊娠や出産には、様々な病気・症状のリスクが存在しています。その中には、今後の人生をも左右し兼ねない重大なものもあるのです。

そんなトラブルの可能性に怯える必要はありませんが、いざ!という時のために前もってリスクを知っておく事も重要なのではないでしょうか?ここでは、分娩後におこり得る「胎盤遺残」という症状についてわかりやすくお話しします。

胎盤遺残とは?

通常、お産の時には赤ちゃんの後に役目を終えた胎盤も産み出されます。胎盤遺残とはそのネーミングの通り、通常通りに胎盤が娩出されず体(子宮)の中に残ってしまった状態。一般的には10分程度で娩出される胎盤が30分以上経過しても出てこない場合、胎盤遺残の恐れがあります。

胎盤遺残の症状は?

胎盤遺残の症状は、元となった原因によって異なります。以下に、原因によって変わる胎盤遺残の症状について紹介します。

胎盤嵌頓

嵌頓(かんとん)とは、内臓が腹膜などのスキ間からはみ出してしまい、元の状態に収まらなくなってしまう状態を指す言葉。

つまり胎盤嵌頓とは、胎盤が残った子宮の出口部分にある子宮頸管と呼ばれる管が硬く縮まり、胎盤が通常通り体の外へ出ていけなくなってしまう症状のことを言います。胎盤嵌頓によって引きおこされた場合は、収縮により外出血がほぼみられません。

癒着胎盤

お産の後胎盤をスムーズに剥ぎ落とすため、胎盤と子宮との間には脱落膜と呼ばれる膜が存在しています。脱落膜が剥がれることで、胎盤は子宮から綺麗に剥がれおちることができるのです。ところが、何らかの原因から脱落膜が正常に形成されず、胎盤が子宮に癒着してしまうケースが存在します。

癒着胎盤には、胎盤が完全に癒着してしまった“全癒着”と、一部だけが剥がれ落ちて部分的に残ってしまう“部分癒着”とがあります。全癒着には出血がありませんが、部分癒着には出血を伴います。さらに、部分癒着の場合では残った胎盤が子宮収縮を邪魔してしまうため、産褥期の出血や産褥熱を引きおこす原因となります。

胎盤遺残の原因は?

上記の症状の説明でも触れた通り、胎盤遺残の原因には胎盤嵌頓癒着胎盤という要因が関わっています。また、加えて以下の原因が考えられます。

胎盤は剥がれたけれど、体外に出せない原因

胎盤は剥がれたけれど、体の外に出すことができない…。そんな胎盤遺残の原因として考えられるのは、胎盤嵌頓以外にママの娩出力不足もあげられます。子宮の収縮やいきみの力不足で、胎盤が子宮に残されてしまいます。

そもそも胎盤が剥がれない原因

子宮に胎盤が張り付いてしまう、といえば、上記の症状の説明でお伝えした癒着胎盤が原因としてあげられます。またそれ以外に、胎盤が子宮壁についている筋層としっかり結合することができない状態で、スムーズに剥がれ落ちないケース(付着胎盤)があります。

胎盤遺残の治療法について

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胎盤遺残の治療は症状によって異なりますが、主に以下の4つが行われています。

マッサージ

ママの娩出力不足が原因として考えられる時や、胎盤癒着・胎盤付着が考えられるシーンでは、最初に子宮収縮を促進するマッサージによる治療が行われます。

薬剤投与

マッサージで改善が見られない場合、筋肉注射や静脈内注射による薬剤の投与で子宮収縮を促進します。

胎盤圧出法、胎盤用手剥離

マッサージや薬剤投与でも改善がない場合は、手で子宮を圧迫する胎盤圧出法や、手で胎盤を剥がす盤用手剥離という治療が行われます。

手術

ここまでの治療で改善がなければ、癒着胎盤である可能性が高く、最終的に手術による治療が行われます。

次回の妊娠を望まない場合は子宮全摘除術、あるいは腟上部切断術となります。もしも今後も妊娠を希望している場合は摘除せず、子宮に胎盤を残したまま感染に注意して、自然に剥がれ落ちるのを待つケースもあります。

胎盤遺残の予防はできない!?

治療には“子宮全摘”というキーワードが出てきただけに、プレママとしてはなんとか胎盤遺残を防ぎたいところです。しかし、胎盤遺残は実際に出産をしてみなければわからない病気で、明確な予防策も確立されていません。

とはいえ、胎盤遺残がおこりやすい条件というものは存在しています。当てはまれば必ず胎盤遺残に見舞われてしまう…ということはありませんが、心当たりがある場合は担当医に不安を伝えて、安心できるお産に備えてください。

胎盤遺残がおこりやすい条件

  • 前置胎盤である
  • 前回のお産が帝王切開だった

胎盤遺残を知ることで、心に余裕を…

ここまで読んでいただいて、「予防もできないし、怖い!」と感じられた方もいらっしゃるかもしれません。たしかに、胎盤遺残は危険である上に前もって発生を食い止める事のできないトラブルです。しかし、前もって知っておく事は、「いざ!」という時の心の余裕につながるのではないでしょうか?

何も知らずに胎盤遺残に見舞われたとすれば、これほど恐ろしい事はありませんね。もしもの時も落ち着いて対処できるように…、ぜひ、胎盤遺残というトラブルがある事を頭の片隅に覚えておいてください。

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