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帝王切開で臓器癒着がおこることも!原因とリスクを知っておこう

   

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帝王切開とは、自然分娩が難しいと診断された時に、ママの腹部と子宮を切開して、赤ちゃんを直接取り出す方法のことです。晩婚化が進み、初産が高齢出産になるママが増えており、現代では5人に1人が帝王切開で出産しているといわれています。

帝王切開自体は、歴史も長く、それほど難しい手術ではありません。ですが、帝王切開をきっかけに臓器癒着がおこり、その後の出産に影響が及ぶことがあります。そこで今回は、帝王切開でおこる臓器癒着とは何か、その原因や症状などについて、お話しします。

帝王切開でおこる臓器癒着とは?その原因は?

帝王切開に限らず、開腹手術をした時に、切開した部分と他の臓器が癒着する可能性があります。これは、手術のために切開した部分の傷を治す過程で、組織が傷ではない部分を巻き込んでしまうことが原因でおこります。

帝王切開には、「子宮下部横切開」「逆T字切開」「子宮体部縦切開」の3種類がありますが、予定帝王切開の場合は、子宮下部横切開を行うのが一般的です。

緊急帝王切開になった時に、逆T字切開や子宮体部縦切開を行うと、臓器癒着がおこりやすいといわれています。

そもそも子宮は骨盤内で、直腸膀胱に挟まれています。そのため、帝王切開をすることで、膀胱や小腸と子宮の傷口の間で、癒着がおこりやすくなってしまうのです。これが、臓器癒着がおこりやすい原因です。

帝王切開による臓器癒着でおこる症状とは?

では、帝王切開を行った後で臓器癒着がおこると、どんな症状があらわれるのでしょうか。まず、「慢性的な下腹部痛」です。次に、「腸管蠕動運動障害」です。悪化すると、腸閉塞をおこすこともあります。そして、「膀胱機能障害」です。トイレが近くなったり、排尿痛を感じるようになります。

帝王切開を受けた女性の約90%が、何らかの癒着がおこるといわれています。ですが、帝王切開で臓器癒着をおこしても、子宮膀胱小腸とくっつくケースがほとんどで、日常生活に支障が出ることは少ないとされています。

しかし、中には重度の癒着がおこることもあり、排尿や排便に障害が生じたり、強い痛みを感じることがあり、その場合は癒着部分の剥離手術を行うこともあります。

帝王切開を受けた後の出産への影響とは?

そして、帝王切開による臓器癒着が原因で、次の妊娠に支障が出ることもあります。それは、「不妊症」と「次の帝王切開手術の困難」に大別されます。帝王切開をすると、子宮壁に傷がつきます

その結果、切開した子宮の傷が治らず、微量の出血が続き、子宮内に溜まってしまう「帝王切開瘢痕症候群」や、子宮の血流の悪化、膀胱と癒着することでの「子宮後屈」や「子宮内膜症」、皮膚と癒着することでの「子宮奇形」など、様々な不妊原因をつくる可能性があるのです。

また、妊娠後に胎盤が癒着する確率が上がったり出産後のなかなか胎盤が剥がれず出血しやすいなどの症状が出ることもあります。さらに、帝王切開を一回経験すると、出産の時に傷口に圧力がかかり子宮が破裂する確率があがるため、次回以降に自然分娩をするのが難しくなります

術後に身体を動かすように意識しよう!

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現代の医学では、帝王切開後の臓器癒着を、確実に予防する方法は確立されていません。ですが近年は、癒着防止フィルムが開発されたこともあり、子宮や腹部の傷と他の臓器や組織が触れないようにすることで、癒着の予防に効果を発揮しているといいます。

これは、術後1ヵ月程度で体内に吸収されるので、ママの身体への負担がないのが魅力です。とはいえ、帝王切開後の臓器癒着を避けるためには、ママが意識して身体を動かすのが一番です。

臓器癒着は、帝王切開の回数が多くなればなるほどおこるので、手術後はベッドに寝たきりにならず、病院内を歩くなど、できるだけ身体を動かし、癒着が小さくなるように心がけてください。

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