初めてのお産!気になる分娩時間ってどれくらい?
分娩時間とは基本的に「規則的な痛みを感じたとき~出産まで」を指します。陣痛が始まってから、破水し、胎児が娩出され、胎盤が出て子宮が収縮するまでの一連の経過にかかった時間の事です。
ですが、病院によっては「分娩台に上がった時間~」だったり、自宅で陣痛を耐えてから病院へ行ってからの「入院時間~」だったりと定義はあいまいです。
出産とはどれくらいの時間をかけて、どんな流れで進んでいくのでしょうか?初産婦、経産婦の平均時間はどのくらいなのでしょうか?
分娩まではどういう流れ?
陣痛が始まってから赤ちゃんが誕生するまでのお産は、分娩第1~3期と、大きく3つの段階に分けられています。
お産の始まりの準備期にあたります。分娩の中で最も時間が掛かり、陣痛の感覚は徐々に短くなっていきますが、中には、弱くなってしまったり、感覚が延びてくることもよくあります。
子宮口が全開大に近づき分娩室への移動をする時です。そして赤ちゃんが産道を少しずつ下りてきます。
胎児が母体から出た後、胎盤が排出されるまでのことを言います。子宮が収縮して元の大きさに戻っていきます。
このようにして分娩が行われていきます。
陣痛が来てから分娩までの時間はどのくらい?
分娩時間は初産婦と経産婦ではおおきく違います。平均的に初産婦は15時間前後、経産婦は6時間前後と言われています。では、どの部分にどのくらいの時間が掛かるのでしょうか?
陣痛が10分以内の感覚で規則的になった時からスタートします。子宮口が開くまでに初産婦は10時間前後かかるといわれています。
子宮口が10㎝開き、出産は次の段階になります。分娩室へ移動し胎児が出ます。ここでは、約1~2時間ほどかかります。
胎児が無事に出て終わりではありません。胎児が出た後、最後に軽い子宮収縮がおき、胎盤が出てきます。この時間はおよそ5分から10分ほどで完了します。
このように出産は長丁場です。陣痛が始まっても慌てず、感覚が短くなるまで、できるだけ落ち着いて過ごしましょう。
いよいよ分娩!その時間はどのくらい?
子宮口が10㎝開き、とうとう分娩台へ!陣痛に耐える時間に比べたら分娩台に上がっている時間はそれほど長くありません。分娩台に上がるのは陣痛が1分間隔になり、子宮口が開いてからになります。
人によっては、ほんの数分~10分で産まれることもありますが、一般的に平均時間は、30分~2時間くらいです。これは赤ちゃんが生まれるまでの時間になります。産まれてからは胎盤を出すため10分程度の時間が掛かり分娩が終了となります。
その後、お産後の様子を見るために2時間程度、分娩台で点滴を打ちながらゆっくりとする時間を設けられます。中には、出血が多かったりする方も見えるのでその場合は、もう少し様子を見ることになります。
分娩時間の平均をみていただくとわかるように個人差が大きくで出ます。助産師さんや医師の指示をしっかり聞き力むことで、分娩時間も短くなると考えられます。落ち着いて分娩に臨みましょう。
陣痛が進まない場合どうするの?
初産婦さんの場合、なかなか陣痛が進まないことは珍しくありません。そこでどうしたら陣痛が進むのか?早く可愛い我が子に会えるための方法をお伝えします。
陣痛が進むために、助産師さんからは軽い運動などで、子宮口開大を促すように指導されることが多いです。
- とにかく歩く
- 階段の上り下り
- シャワーや足湯をして体を温める
- アロマなどでリラックスをする
- 姿勢を変える
- 四つん這い…胎児がよい位置にきます。
- 立位姿勢…腰の血管が圧迫されることを防ぎ、最後まで赤ちゃんに十分な酸素を送ることができます。こうすることで、横向きよりも30%近く骨盤が広がります。
- スクワット体勢…膝をつかないで軽くしゃがむ姿勢になると、赤ちゃんが通る産道を広げるので、出産がスムーズになったり、骨盤を広げ、背中の痛みを和らげてくれる効果もあります。
助産師さんや医師と相談しながら試行錯誤してみて下さい。
あくまで個人差があること
最後に、胎児の頭や体の大きさ、ママ自体の骨盤の大きさなどで、分娩時間は変わってきます。
赤ちゃんは頭の骨を小さくしたり、体も小さくしながら産道を通り、外へ出てくるのです。母体も大変ですが、赤ちゃんにとっても大変な道のり!
初産婦でも早く出産する方もいれば、経産婦でも時間がかかる方もいます。これは本当に個人差としか言えません。
しかし、どんなに長い分娩でも、可愛い赤ちゃんに会えます。できるだけリラックスした気持ちでいられると、痛みも和らぎますよ。
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