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NICUに赤ちゃんが入院した!NICUってどんな部屋なの?面会の方法は?NICUの基本ガイド

   

みなさんはNICUという期間をご存知でしょうか?現在、日本では一年間に生まれる赤ちゃんの中で5~10%が早産で出生しています。さらには高齢出産が増加し、リスクの高い赤ちゃんの数も多くなっています。

高度な医療を必要とする赤ちゃんが増加する一方で、出生体重が1000g以上の赤ちゃんにおいては95%が生存できるほど医療技術も発展しているのも事実です。

このような何かしらのリスクをもった生まれたばかりの赤ちゃんを守るための病棟、それが「NICU」です。

NICUではどういった治療が行われ、どのような赤ちゃんが入院しているのでしょうか。またパパやママは面会できるのか等、NICUの基本的な知識についてご説明していきます。

NICUとは?どんな設備なの?

NICUとは、Neonatal Intensive Care Unit(新生児特定集中治療室)の頭文字を取ったものです。簡単に言うと、「生まれたばかりの赤ちゃん専用の集中治療室(ICU)」のことです。

一般の新生児室やICUよりも厳重な管理がされており、赤ちゃんは1人ずつ保育器に入ってそれぞれ集中的な治療を受けます。

NICU施設を持つ病院は比較的大きな病院のみであるため、産院や中・小病院でリスクの高い赤ちゃんが生まれた場合にはNICUのある病院まで搬送されます。リスクの高い赤ちゃんが増えている一方で、全国的に見てもNICU病床数が少ないことが問題になっています。

またNICUの設備には、重篤な赤ちゃんの生命をつなぐため、設備には様々な配慮が行われています。実際にどんな設備が設置してあるのか、その機械についいて以下の項目でご紹介しましょう。

  • 保育器
  • 人工呼吸器
  • 一酸化窒素吸入器
  • 心拍数や呼吸数をモニタリングする機械
  • エコー装置やレントゲン撮影の機械
  • 自家発電装置 等

上記以外にも多くの設備や機械がNICU内にあり、緊急時に迅速な治療や処置が行えるよう配慮されています。また室内は意図的に気圧をあげ、外からゴミや菌が侵入しないように工夫されています。

NICUにいる医療スタッフ数は他の病棟よりも多く、赤ちゃん一人ひとりが手厚い医療を受けられるようになっているのも特徴的です。

NICUではどんな治療がされるの?その入院期間とは?

NICUで行われる治療は、赤ちゃんの状態によって異なります。一般的に大きく2つのパターンに分けられます。どちらの場合でも医師による適切な診断のもと、必要な治療を明確にして赤ちゃんの症状に合わせた治療が行われます。

早産児や低出生体重児の場合

保育器内を子宮内のような環境にし、赤ちゃんの成長をサポートしていきます。赤ちゃんの呼吸機能や消化機能の程度によっては、機械を使い生命維持をしていきます。

身体的に病気や異常がある場合

赤ちゃんに何らかの病気や異常が認められた場合にも、NICUにて治療を受けます。病気の種類によって薬剤投与や処置が行われていきます。赤ちゃんに対して手術が行われる場合もあり、手術後にNICUにて厳重な管理がされることもあります。

また赤ちゃんが実際にNICUへ入院する期間は、赤ちゃんの成長と回復状態によって変化します。

特に身体的問題がなく低体重で生まれた赤ちゃんは、体重が順調に増加していくと1週間ほどで退院します。

一方で重大な病気をかかえた赤ちゃんや、1000g未満の超低出生体重児で生まれた赤ちゃんは、1年以上NICUに入院しなければならないこともあります。

長く感じるかもしれませんが、赤ちゃんが自宅に帰っても問題ない状態になるまで、万全を期して成長と回復を見守っていく必要があります。

NICUに入院する赤ちゃんの特徴は?

NICUに入院する赤ちゃんには、いくつかの特徴があります。もちろん、これらの特徴に当てはまっていない場合にも医師がNICUでの治療が必要と判断する場合もあるため、一概には言えません。

またNICUが満床である場合には、特徴に当てはまっていてもNICU入院できないこともあるようです。

早産児や低出生体重児

早産児や低出生体重児は、まだ身体機能が整っていない状態で生まれてくることが多く、NICUでの治療を必要とします。一般的には体重2500g未満の赤ちゃんは、NICUで成長をサポートしながら必要に応じて治療を行っていきます。

病気や異常がある

赤ちゃんが先天的な病気をかかえている、または母子感染などをおこしており、出生後すぐから治療を必要とする場合にはNICUでの治療が行われます。

身体的な機能が未熟

赤ちゃんが呼吸を上手くできない、飲めない、心機能に問題があるなど、身体的な機能や生命に必要な臓器が未熟である場合にもNICUに入院します。

パパやママは面会できるの?入室方法と面会時間を確認しておこう!

実際にNICUに入院をしている赤ちゃんと面会する際には気になる点がいくつかありますよね。パパやママは入室できるのか、どの程度であれば接触することが可能なのか、紹介していきましょう。

一般的に、ほとんどの病院で「両親」はNICU内に入室し面会できます。赤ちゃんの状態が落ち着いていれば、カンガルーケアやタッチング、搾乳した母乳を授乳することも可能です。

ただし両親以外の入室は禁止されていることが多く、その場合には部屋の外からガラス越しに面会することになります。

NICU内での面会時には手洗いと手指消毒を行い、マスクやガウンなどを着用します。入室の手順は病院によって異なるため、確認しておくと安心ですね。

またNICUでは、面会可能時間を決められていることが多いです。規定の時間以外だと医療処置やケアが行われていることもあるため、出来る限り面会時間内に会いに行くようにしましょう。

どうしても面会時間に行けない場合には、対応してくれることもあるため相談してみましょう。

NICUで面会するときの注意点は?

面会を行う際には確認しておくべき注意事項もいくつかあります。NICUには免疫力の低い赤ちゃんが多いので、注意すべき項目をしっかり確認しておきましょう。

感染予防行動を徹底する

我が子だけでなく、他の赤ちゃんにも感染させないために、手洗い・消毒・マスクやガウンの着用を徹底しましょう。

外から来たパパやママの手や服には雑菌が多く存在しています。入室前に確実に清潔にして、NICU内に持ち込まないよう注意しておきましょう。

体調が悪い時は控える

いくら手洗いをしても、パパやママ自身が風邪をひいていたり、感染症にかかっていると感染させてしまう危険性があります。熱がある、咳やくしゃみが出る、体調が悪い場合には、NICU内での面会を控えましょう。

ルールに従う

NICUの入室や面会には、他病棟よりも厳しいルールが設けられていることが多いです。厳しく感じますが、これは全て赤ちゃんを守るためのものです。

家族の中で誰が面会できるのか、面会時間は何時からか、入室の方法など、病院ごとに決められたルールを確認しておきましょう。

退院後の過ごし方のポイントは?生活上で注意することは?

赤ちゃんの呼吸や体温調整が安定し、体重が順調に増えてきたらいよいよ退院です。NICUから退院後、自宅で過ごすポイントや注意点について以下にご紹介します。

ゆったりと過ごす

退院後は、ママも赤ちゃんもゆったりと自宅で過ごすことを心掛けましょう。月齢上は外出できる時期であっても、NICUに入院していた赤ちゃんにはまだ早すぎる可能性があります。

ママもこれまで通院を頑張ってきた分、休める時は休んでおきましょう。パパがいる日はお世話を頼むなど、親子でゆとりのある育児を行ってくださいね。

感染症などに注意する

どの赤ちゃんにも共通しますが、赤ちゃんは免疫力が低く、大人より感染しやすいです。特に何かしらの病気を患っている赤ちゃんの場合には、悪化する可能性もあります。

自宅においても手洗いやうがいを徹底し、風邪などをひかせないよう注意しておきましょう。ただし何でも滅菌・殺菌するなど、神経質になり過ぎないようにしましょうね。

様々なサポートを活用しよう

NICU退院後の赤ちゃんは一回の哺乳量が少なく、授乳回数が多い傾向にあります。さらに退院すると授乳だけでなく、沐浴やおむつ替え、それに家事とやることは山盛りです。

これらをママ1人で抱え込んでしまうのではなく、パパやおじいちゃん、おばあちゃん、家事サポート、食事の宅配など、活用できるサポートは上手に使い、負担を軽減するようにしましょう。

医療機器は適切に使い、分からなければすぐ相談を

赤ちゃんの状態によっては、退院時に在宅医療機器を持ち帰る場合があります。呼吸を補助するため、または栄養補給するための機器が多く、どれも赤ちゃんの生命のために重要なものです。

退院前に指導された使い方を守り、分からないことや故障などがある場合には、すぐに病院に連絡するようにしましょう。

予防接種の進め方を確認する

退院後には、予防接種を勧めていかなければなりません。一般的に低出生体重児であっても、通常通り定められた月齢に接種を行います。

なかには予防接種を延期すべき病状の赤ちゃんもいるため、早い段階でかかりつけ医に相談し、スケジュールを作成するようにしておきましょう。

分からないことや不安なことは相談して、穏やかに赤ちゃんと関わろう!

生まれたばかりの赤ちゃんがNICUに入院すると、ママは自分を責めてしまうなど、目まぐるしい状態に疲れてしまいますよね。しかしママやパパが精神的に疲れているのは、赤ちゃんにも伝わりやすいです。

そういった不安を取り除いて赤ちゃんと触れ合う時間を穏やかなものにするため、何かしらの疑問や不安はその都度相談し、解決するようにしておきましょう。

また退院後から赤ちゃんの育児が本格化します。同じような境遇の赤ちゃんとママのサークルなどを探し、不安や悩みを打ち明けることもお勧めです。

NICUに入院していた赤ちゃんも2歳頃には、周りの子どもと変わりない成長を遂げることが多いです。赤ちゃんのペースでゆったりと成長できるよう、家族ぐるみでサポートしてくださいね。

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