いま話題の妻源病あなたは大丈夫?原因と対処法とは?
最近注目されている「妻源病」という言葉を知っていますか?かつてはダンナさんのパワハラで「夫源病」にかかる女性が多かったのですが、近年は妻源病になる男性が増えているといいます。
こうした病気の背景には、夫婦間のコミュニケーション不足があげられるようです。そこで今回は、妻源病の原因や症状、もしかかってしまった場合の対処法について、お話しします。
定年以降、一緒にいる時間が増える前に、知識を身に付け、病気にかからないように準備しておくことをおすすめします。
目次
妻源病って何?その原因は?
妻源病とは、妻の言動に対するストレスや不満、存在そのものが原因となり、心身に不調がおこる病気のことをいいます。
妻源病は定年後に家にいる時間が増える男性がかかることが多いようですが、お盆やお正月などの長期休暇で、妻といる時間が長くなる時に妻の言動がストレスになり、発症する男性もいるといいます。
妻源病になると、どんな症状が出るの?
妻源病になると、自律神経やホルモンのバランスが乱れることで、めまいや動悸、頭痛、不眠などがおこり、それが自律神経失調症やパニック障害、うつ病などに移行するケースもあります。
症状だけを見ると、不定愁訴と勘違いされることも多いのですが、実は妻源病が隠れている可能性があります。もし、食欲不振やストレスによる過食、不眠などの症状があり、仕事が原因でない場合は、妻源病を疑ってみたほうがよいかもしれません。症状が悪化する前に、対処するのが一番です。
なお、具体的な症状としては以下のようなものがあります。
- 妻に怒鳴られたり文句を言われたことをきっかけに動悸が始まる
- 唾が飲み込みにくくなる、妻の一方的な発言を聞くとのぼせたり身体がほてる…など
これらの症状が進行すると、性欲の減退や勃起不全、自律神経失調症、パニック障害、うつ病になるケースもあります。また、本態性高血圧症や突発性頭痛、突発性難聴、メニエールと診断された男性が、実は妻源病だったというケースも増えています。
こうした病気で通院しているのに、なかなかよくならないと感じているなら、妻源病を疑った方がよいかもしれません。
妻源病チェックリストで確かめてみよう!
もし、自分や夫が妻源病かもしれないと心当たりがある人は、以下のチェックリストに該当する項目を数えてみましょう。
- 自分は完璧主義者だと思う
- 寝つきがよくない
- 原因不明の発汗やめまい、動悸がある
- 家事は手伝うように心がけている
- 子どもが進学や就職、結婚などで独立した
- 仕事の都合あるいは退職して在宅することが多い
- 妻より自分が疲れていると思う
- 夫婦喧嘩はしない
- 夫婦は言わなくてもわかってくれるものだと思う
- 妻が更年期障害である
チェック項目が1~4個ある男性は要注意、5~7個ある男性は妻源病の確率が高い、8~10個ある場合は、一度病院へ相談に行った方がよいレベルです。
自律神経失調症やうつ病、パニック障害は、自分一人で対処できる病気ではないので、お医者さまのサポートが必要です。
もし妻源病になったら、どう対処したらいい?
妻源病の始まりは、夫婦間できちんとコミュニケーションできなくなることから始まります。妻の言い分をただ聞かされるのではなく、自分の考えもきちんと伝えなければ、お互いに歩み寄ることができません。
冷静に話し合うのが難しければ、時には夫婦喧嘩をすることも、妻源病の治療に役立ちます。不満や我慢を重ねるのではなく、自分の気持ちをその都度相手に伝えることで、ストレスはかなり軽減できます。
とはいえ、夫婦喧嘩が成立しないケースもありますし、夫婦で一緒に過ごすこと自体がストレスになってしまうこともあります。そんな時に無理に一緒にいると、心身に負担をかけるだけなので、一人で出かける、別の部屋で過ごすなど、相手と距離をとってみましょう。
軽度の妻源病であれば、一人になる時間を増やすと、症状が軽くなることがあります。自分の部屋をつくって寝室を分けたり、それが無理でもリビングの一角にパーテーションをたてて、一人になれるスペースを設けるだけでも、気分は変わるはずです。また、2~3日旅行に出るなど、プチ別居してみるのもよいでしょう。
そして、食事の支度や洗濯など、自分のことは自分でやると決めれば、妻が外出しても困ることはなくなるはずです。また、仕事一辺倒できた男性ほど趣味がなく、家でぼんやり過ごす姿に、妻が耐えられなくなることが多いようです。
趣味を探したり、見つからないなら図書館や公園に出かけるなど、外出する機会を増やすことをおすすめします。妻源病を改善するためにはストレスマネジメントが不可欠です。
カラオケボックスで大声をあげる、クッションを殴ったり、新聞紙をビリビリに破るなど、人に迷惑をかけない方法でものにあたる、友人と会って話を聞いてもらうのも、一つの方法でしょう。
とはいえ、精神障害のような症状が出るようになったら、自分一人の力で対処するのは無理です。心療内科で診察を受け、治療を始めましょう。
まずはコミュニケーション不足を解消しよう!
妻源病や夫源病になってしまうのは、自分が望んでいることと相手の言動の差が大きく、自己主張が強い方が弱い方を責め、追い詰めてしまうからです。
そうした夫婦には、相手の意見を聞き、自分の考えを述べ、お互いを尊重し合おうという、コミュニケーションがありません。そして、相手に自分の考えをきちんと伝えないで黙ることが、こうした病気に拍車をかけます。
夫婦間で話をするのが難しければ、カウンセラーに相談するという方法もあります。うつ病になったり、離婚を考える前に、夫婦のコミュニケーション不足を解消する方法を探してみましょう。
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