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機能不全家族の中で育つとどうなるの?自分が毒親にならないためにできることは?

   

近年、他者と良好な関係が築けないひとが増えているように感じます。かつて、「アダルトチルドレン」という言葉が流行し、関連図書が飛ぶように売れていた時期があります。

それが下火になったからといって、その原因である「機能不全家族」が減っているとはいえないようです。

そこで今回は、機能不全家族とは何か、なりやすい環境、そうした家庭で育つ子どもの特徴、自分が毒親にならないためにできる対策などについて、一緒に考えてみたいと思います。

機能不全家族って何?どんな環境がなりやすいの?

機能不全家族には以下のような定義があります。

  1. 家族の誰かがいつも緊張状態にあること
  2. 家族の誰から自分とは別の自分にならなければいけない状態にあること
  3. 家族の誰から「被害者」「加害者」「傍観者」「脅迫者」の役割を担っていること

つまり機能不全家族とは、一般的に家庭にあるとされる機能が十分に果たされていない家庭のことをいうのです。具体的には家族で語り合ったり、団らんする場がない、お互いを支え合うことをしない家庭のことをいいます。

かつて機能不全家族は、アルコール依存症患者がいる家庭がなるものという認識でした。ですが近年では、家庭内で身体的・心理的・性的な虐待がおこっている、ネグレクト(育児放棄)、過干渉などにより、家族の誰かが常に緊張状態に置かれ、自分らしくいられない家庭はすべて、機能不全家族と認識されます。

機能不全家族の特徴として、以下のようなものがあげられます。

  • 父親あるいは母親が家庭に無関心もしくは過干渉である
  • 親が子どもに過剰な期待をしている
  • 子どもへの愛情に条件をつける
  • 父親または母親の家庭内の存在感が希薄
  • 子どもをほめない
  • 兄弟姉妹間や他者と常に比較する
  • 物理的な暴力や虐待がある
  • 精神的暴力や存在の否定がある
  • 家庭内が常に緊張状態である

そして機能不全家族の中で子どもの毒になる父親あるいは母親のことを、「毒親」といいます。

機能不全家族で育つ子どもの特徴は?

機能不全家族の中で育つ子どもはアダルトチルドレンと呼ばれ、家庭内で役割を担うことになります。そして、そのパターンはいくつかいわかれます。

ヒーロー

一つ目は、「ヒーロー」です。勉強やスポーツでよい成績をあげて自分が目立つことで、家族の闇を隠そうとします。周囲に期待されることが多いので、不全感や失敗感を感じやすくなります。

スケープ・ゴート

二つ目は、「スケープ・ゴート」です。不登校や反社会的行為、犯罪をおかすことで、自分の存在を主張したり、家庭内の問題を隠そうとします。内心、罪の意識は深いといわれています。

ロスト・ワン

三つめは、「ロスト・ワン」です。おとなしくて自己表現が苦手なので、家族間の問題が自分にふりかかってくるのを防ぎます。孤独感を味わいやすいです。

ピエロ

四つ目は、「ピエロ」です。自分が道化者になることで、家庭内にある緊張感をやわらげようとします。落ち着きがなく、情緒不安定になることが多いです。

リトル・ナース

五つ目は、「リトル・ナース」です。本来は親が子どもの面倒をみるものですが、子どもが親を世話するという逆転状態がおこります。一見優しい子にみられがちですが、実際には自分の感情を認知できていないことが多いです。

プリンセス・プリンセス

最後は、「プリンセス・プリンセス」です。これは、親の愛情を得るために、自分の欲求や感情を押し殺し、親の望み通りにしようとするものです。そのため、相手の望むようになれなければ相手にされないという恐怖心を抱きがちです。

いずれにせよ、どの役割であったとしても、自分の感情を殺し、傷つきながら成長していくことに変わりはありません。

自分が毒親にならないためにできることは?

機能不全家族の中で、アダルトチルドレンとして成長すると、大人になってもその人間関係をくり返す傾向が強いです。特に恋愛関係において、恋人に自分の役割を遂行してしまうことでトラブルを生む可能性が高く、うまくいかないことが多いのが現実です。

そして機能不全家族は、世代間連鎖するといわれています。自分の家庭が機能不全家族だったことに気づかずに同じように育児をしたり、自分の親を反面教師に子育てをしたつもりが、根本的な問題解決にいたらないことが多いのです。

では自分がアダルトチルドレンである自覚がある妊婦さんが、これから生まれてくる子どもに対して、毒親にならないためにはどうしたらよいのでしょうか。それは自分が親にされた行動を自分はくり返さないこと、間違ったときには子どもに謝れる親になることを意識することです。

特に自分の価値観を子どもに押しつけない、無意識に子どもに感情をぶつけたり、自分が間違った判断をしたときに謝ることを徹底すると、お子さんはアダルトチルドレンにはならずにすみます。

場合によっては、専門家の力を借りよう!

自分は親のようにはならないといくら決心しても、幼いころからすり込まれた感情や人間関係に対する思い込みは、そう簡単になくなることはありません。そして、親だから許さなければならないと思い込むと、自分を苦しめることになります。

大事なのは、機能不全家族に育ったことは、あなた自身にはどうしようもないことだったと認めることです。そのうえで、そこから回復することを望めば、変わることができます。場合によっては専門家の力を借りて、アダルトチルドレンである自分と折り合いをつけていきましょう。

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