ハグー!

ママと赤ちゃんのための大切な1シーン

鉄分が豊富なレバーを、妊娠中に食べてはいけない理由は?

   

妊娠中に、鉄分不足になってしまうママは多いものです。鉄分が豊富な食材といえば、真っ先にレバーを思い浮かべるママもいると思いますが、実は妊娠中は食べるのを控えた方がよいとされてています。

鉄分が豊富なレバーをどうして妊娠中に食べてはいけないのか、食べ過ぎることでどんなリスクが考えられるのかについて、紹介します。これを参考に、お腹の赤ちゃんが健やかに育つ食生活を考えて、実践するようにしてくださいね。

レバーに含まれるビタミンAの過剰摂取が問題

203637

内閣府食品安全委員報告書や厚生労働省が、妊娠する3ヵ月前から妊娠中の女性に対し、レバーに多く含まれるビタミンAの摂取量について注意喚起をしたことは、みなさんもおご存知のことでしょう。

それによると、ビタミンAを過剰に摂取すると、嘔吐や腹痛、悪寒やめまいといった急性症状、皮膚乾燥などの慢性症状、全身の関節や骨の痛みなどが発症するリスクが高いほか、女性は特に催奇形性や骨密度の減少、骨粗しょう症が引きおこされる可能性があるとされています。

そのため、これから妊娠したいと考えている、あるいは妊娠中の女性に対し、ビタミンAを1日1500μgRE(5000IU)以上、薬品として投与することは禁忌とされました。レバーに含まれているビタミンAの含有量が、この基準を上回っているため、問題視されているのです。

レバーに含まれているレチノールの含有量を知ろう

14dc391c80f83f27b0c295b4a5c97bb3_s

ビタミンAの仲間には、動物由来の「レチノール」と、植物由来の「プロビタミンAカロテノイド」があります。レチノールは、プロビタミンAカロテノイドと比べると体外に排出されにくいため、過剰に摂取すると、お腹の赤ちゃんが奇形になったり、先天性異常が発症するリスクを高めてしまいます

内閣府の食品安全委員会は、妊娠中の女性の1日のビタミンA摂取量(レチノール当量)の上限を、2700μgREとしています。100gあたりのレチノール当量を列記してみると、鶏レバーで14000μgRE、豚レバーで13000μgRE、牛レバーで1100μgREとなっています。

つまり、鶏レバーや豚レバーを100g食べると、1日の摂取量の上限を超えてしまうということです。さらに、妊婦さんに推奨されているビタミンAの摂取量は650~780μgREですから、食べ過ぎはよくないのです。

レバーを食べる場合の摂取量の目安は?

537a49f97f56d3c6d8ce86ad397161ec_s

とはいえ、妊娠中の女性すべてに対し、レバーの摂取を禁止しているわけではありません。妊娠初期にビタミンAを過剰に摂取すると、奇形や先天性異常がおこりやすいのは事実です。

ですが、安定期に入った後は、1日のビタミン摂取量の範囲内で、週2~3回程度、レバーを食べるのは問題ありません。ただし、ビタミンAには植物由来のプロビタミンAカロテノイドもあり、果物や緑黄色野菜に含まれています。これらも合わせて、1日の摂取上限を超えないようにしなければならないのです。

鶏レバーを例にあげると、1日に串1本程度なら、食べても問題はありません。ただし、毎日食べ続けることはおすすめできませんので、たまの楽しみにするように心がけましょう。

お腹の赤ちゃんのために控えるように心がけて

c608f9808ef13cddb0803777eff9955a_s

内閣府の食品安全委員会が作成したファクトシートによれば、イギリスでは妊娠中あるいは妊娠を希望している女性に対し、ビタミンAを含むサプリメントの他、レバーやレバー製品を摂らないよう、奨励しているそうです。

これも、レバーを食べることで、ビタミンAの過剰摂取を避けることを目的としてのことです。ビタミンAの過剰摂取を避けるという意味では、レバーだけでなく、うなぎの食べ過ぎもよくありません

妊娠中は飲食を避けるようにいわれる食材が増えますが、これもお腹の赤ちゃんのためです。出産後まで、控えるように心がけましょう。

  関連記事

妊娠初期にみられる絨毛膜下血腫の原因と治療法は?

妊娠初期は、いろいろな原因で出血することが多いです。中でも多いのが、「絨毛膜下血 …

妊婦健診補助券を有効活用!自己負担額を減らすコツとは?

妊婦健診補助券は、女性が妊娠したと確定して産婦人科や助産院で妊婦健診の際に使用す …

何度も流産をくり返す習慣性流産は治療できる?出産することは可能?

妊活中のママの中にも、妊娠すればそのまま出産できると思いこんでいる人は、案外多い …

妊娠中にバランスのいい食事を取りたい!簡単な献立の立て方とは?

妊娠したら、もう一人の体ではありません。病院や、妊婦さん向け雑誌でも「バランスの …

つわりが酷くて身の回りのことが何も手に付かない時はどう乗り越えればいいの?

つわりの症状の出方は人それぞれで、その辛さは本人にしかわからないものです。 つわ …

その喉の痛み、妊娠初期症状かも!?薬を飲むのはちょっと待って!

妊娠するとつわりを始めとする、さまざまなマイナートラブルに悩まされることは有名で …

妊娠中にてんかん発作がおこると、お腹の赤ちゃんに影響する?

てんかんを持病に持っている女性にとって、赤ちゃんは欲しいけれど、病気が遺伝しない …

鉄分補給したいママ必見!ヘム鉄と非ヘム鉄の違いとは

妊娠中のママは、貧血がおこりやすいものです。それは、お腹の赤ちゃんの成長に必要な …

「稽留流産」は妊娠初期におきやすい。症状・対処法を解説します

気をつけていてもなかなか防ぐことが難しい「稽留流産」 妊娠している時に一番気をつ …

妊娠中にいきなり発症…妊婦さんを襲うアナフィラキシーショックの恐ろしさとは

アナフィラキシーショックという言葉を知っていますか?スズメバチに刺されたり、アレ …