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妊娠をきっかけに発症する可能性がある絨毛性疾患のこと

   

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みなさんは、「絨毛性疾患」という病気を知っていますか?これは、妊娠あるいは出産を機に、女性におこる可能性がある病気のことです。日本ではβhCG検査を行うようになってから、絨毛性疾患の発症頻度は著しく減少しています。

とはいえ、妊娠中に絨毛性疾患を発症すると妊娠を継続できませんし、がん化してしまうこともあるため、早期発見・早期治療が重要な病気の一つです。そこで今回は、絨毛性疾患とは何か、種類と治療法について、お話しします。

絨毛性疾患とは?なぜ妊娠するとおこりやすいの?

受精卵が着床し、妊娠が成立すると、子宮内膜が脱落膜に変わり、赤ちゃん側に羊膜ができます。そして、ママと赤ちゃんの間で血液を交換するために絨毛(膜)ができ、この3つが胎盤をつくります。この絨毛におこる病気のことを、絨毛性疾患といいます。

絨毛性疾患が妊娠しておこるのは、着床して初めてできるものだからです。女性は妊娠すると、hCGと呼ばれる、ヒト絨毛性性腺刺激ホルモンが分泌されるようになります。これは、妊娠検査薬でも使われています。

絨毛性疾患になると、このhCGの値が、正常よりずっと高くなります。合わせて、エコー検査を行うことで、絨毛性疾患かどうかを正式診断します。もし、絨毛性疾患だと診断されたら、治療を受けなければなりません

絨毛性疾患の種類とは?

絨毛性疾患は、「胞状奇胎」「絨毛がん」に大別されます。

胞状奇胎

胞状奇胎とは、受精した際に精子の核だけが分裂し、胎児ではなく水泡のように肥大した絨毛がたくさん集まってブドウの房のような状態をつくる病気のことをいいます。

中でも、胎児の部分がまったく見られないものを「全胞状奇胎」、一部だけが嚢胞化していたり、胎児成分がみられるものを「部分胞状奇胎」といいます。

胞状奇胎の中でも、奇胎が子宮の筋層内に浸潤している「侵入奇胎」というものだと、つわりのような症状が出ますが、それ以外が無自覚なことが多いです。

絨毛がん

絨毛がんは、胞状奇胎や流産、死産、あるいは正常分娩後に子宮内に残った絨毛が、がん化することで発症します。血流やリンパ管を通して、膣や肺、脳、肝臓といった他の臓器に転移することもあるので、注意が必要です。

絨毛性疾患の治療法は?

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絨毛性疾患の治療は、胞状奇胎か絨毛がんか、病気の広がり具合、全身状態、年齢などで異なりますが、「外科治療」「化学治療」「放射線治療」のいずれかを選択することになります。

胞状奇胎の場合は、そのまま妊娠を継続することはできませんので、「子宮内容掻爬吸引除去術」を受けることになります

絨毛がんの場合も、初期であれば病巣を外科手術で取り除きますが、状態が悪ければ「子宮摘出手術」になることもあります。また、絨毛がんで外科治療を行った上で、抗がん剤を使った化学治療や、脳などに転移が見つかった場合は放射線治療を併用することもあります。

どの治療を受けるかで、その後の妊活にも影響が及びますので、病状を把握した上で、納得いくまでお医者さまに説明してもらいましょう。

絨毛性疾患にかかっても妊娠できる?

絨毛性疾患を発症しても、それが胞状奇胎の場合は、その後の妊娠・出産は可能です。ですが、胞状奇胎になる原因は受精卵の染色体異常なので、残念ながら予防することはできません。また、絨毛がんであっても、初期で化学治療を受け、一定期間を経過すれば、妊娠・出産は可能です。

化学治療中は、薬剤が排卵を抑制しますし、お腹の赤ちゃんにどの程度の影響が及ぶのか予測ができないので、避妊することをおすすめします。

絨毛性疾患の治療を受け、お医者さまから妊活の許可が下りれば、また妊娠できる可能性は十分にあります。妊娠検査薬で陽性反応が出たら、早めに病院で血液検査を受けることで、早期発見が可能です。できるだけ早く、病院へ行きましょう。

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