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妊娠中の「安静に」ってどういうこと? 過ごし方は?

   

妊娠中の状態によっては、医師から安静にするよう言われることがあります。では、「安静に」とは具体的にどのようなことを指すのでしょうか?

そこでここでは、妊娠中に安静といわれた時はどんな状態なのか、気になる妊娠中の安静の過ごし方ややっていいこと、絶対にしてはいけないことについても詳しくご紹介していきます。

安静ってなんのこと?

安静とは、静かに過ごすこと、薬などを服用したり日常生活に制限をくわえたうえで様子をみることです。

妊娠中においては、仕事や家事などは休む必要があるということを意味します。安静中は周りの人の力も借りて、無理のない範囲で行動するようにしましょう。

安静を指示されるのはどんな状態?

産婦人科の医師に安静を指示されるのは、以下のような症状がある場合です。

切迫流産および切迫早産とは

切迫流産とは、妊娠22週未満で赤ちゃんが体外に出てしまう一歩手前の状態で、不正出血や下腹部痛を伴います。

妊娠22週から36週6日までに同じ症状が見られた時には、切迫早産と名称が変わります。子宮収縮が頻発したり、破水が起こるなど、出産の前兆が見られることもあります

子宮頸管の異常とは

子宮頚管の長さは、3.5~4cmあるのが一般的で、妊娠週数が進むうちに短くなっていきます。臨月の前に子宮頚管の長さが3cm以下になってしまうと、お腹が張りやすくなり、早産を誘発することがあります

また、子宮頚管無力症といって、妊娠30週より前に子宮頚管が短くなる、あるいはゆるんでくるという症状が見られるママがいます。子宮口が開くと破水や陣痛発来につながりますので、絶対安静あるいは子宮頚管を縛る手術が行われます。

子宮頸管が短いと切迫早産になりやすいって本当?その対処法は?

前置胎盤とは

前置胎盤は、本来子宮の上にあるはずの胎盤が、子宮口にかかっていたり、覆っている状態を指します。

ですが、妊娠30週以前に診断された前置胎盤の95%は、出産までに治ります。そのため、安静にして回復を待つよう指示されます。

安静中にしていいことと控えたいこと

医師に「トイレ以外は動いてはいけない」と指示されなかった場合は、自宅安静でもできることはあります。一方で、お腹の赤ちゃんのために控えた方がよいこともあるのです。

そこで、自宅安静時の行動について、具体的に説明していきましょう。

様子を見てしても大丈夫なこと

自宅安静の場合は、身の回りのことをするのは基本的にOKです。

お風呂

細菌感染を防ぐためにも、入浴で身体を清潔にするのはよいことです。医師からの注意がなければ、湯船にサッとつかったり、シャワーを浴びるのは問題ありません。

ただし、湯船に長時間入ると疲れやすくなるので、時間を短めにするよう心がけましょう

歯磨きや洗顔

特に妊娠初期の場合、つわりのために歯磨きを苦痛に感じるママが多いです。さらに妊娠中は免疫力が低下しやすいことから、虫歯や歯周病といった口腔トラブルに見舞われることが少なくありません。

それを防ぐ意味でも、お腹の張りや痛みが治まっているなら、歯磨きを行っても問題はありません。もちろん、洗顔するのも大丈夫なので、お腹を圧迫しない姿勢を意識して行いましょう。

ただしいずれも長時間行うのは禁物です。椅子に座る、体を冷やさないようにするなど無理をしない工夫も大切です。

家事

家事も、身体に負担がかからなければしてかまいません。重い掃除機を持ったり、膝の伸縮を伴う拭き掃除などは避け、簡単な掃除をするのはよいです。

その際、リビングや寝室に限定するなど、家の隅々までキレイにしようとは思わないようにしてください。

また、料理も短時間であれば問題ないです。キッチンで立ちっぱなしになるような調理をするのは、止めておきましょう。

できればしない方がいいこと

自宅安静の際に、可能なら避けた方がよい行動もあります。

階段の上り下り

2階建ての家の階段を上り下りする程度であれば、神経質にならなくて大丈夫です。ですが、集合住宅の3F以上に部屋がある時は、できればエレベーターを利用したいところです。

エレベーターなしの集合住宅に住んでいる場合は、一気に階段の上り下りをせず、休みながらゆっくり進むように配慮してください。

育児

2人目以降の妊娠の場合は、どうしても上の子のお世話をしなければなりません。ソファや床に座ったり、ベッドの上で遊ぶのはそれほど身体の負担になりませんが、抱っこには注意が必要です。

子どもを抱き上げるのではなく、ソファなどに座り、お腹を圧迫しないように気をつけながら、膝に乗せて抱きしめる程度にしておきましょう。

買い物

自宅安静と言われたからには、通院以外の外出は避けたいところです。できるだけ、家族に協力をお願いし、必要最低限の買い物にとどめましょう。その際、重いものを持つのは厳禁です。

絶対にしてはいけないこと

自宅安静を言い渡された時、絶対にしてはいけないことがあります。

仕事

現代は働く妊婦さんが増えているので、通勤はできなくても、自宅で仕事をしたいと考えるママもいそうです。ですが、ストレスや疲労は体調悪化の一番の原因になります。

身の回りの行動も無理のない範囲にするように言われているのですから、仕事をするのはもってのほかです。最小限の家事と育児に専念し、仕事はきちんと休みましょう。

セックス

妊娠中であっても、夫婦生活を営んではいけないというわけではありません。ですが、切迫流産や切迫早産の恐れがあり、お腹の張りや出血が見られる時には、セックスを我慢するのが原則です。

そうした症状が治まり、医師のお墨付きをいただいても、感染予防のためにコンドームは必ず装着してください。

入院中の安静はどうしたらいい?

入院して安静に過ごすときは、廊下や院内の移動を許可される場合と、ベッドから動くことも禁止で入浴不可、洗顔・歯みがき・トイレもベッドで行うという場合があります。

自覚症状の有無にかかわらず入院安静は自宅安静よりもおなかの状態が不安定なため、医師の指示を守って静かに過ごす必要があります

安静はお腹の赤ちゃんと自分のため!くれぐれも無理はせずに

安静と一口にいっても、その理由によってレベルが変わります。

自宅安静

日常的な家事を行えるレベルから、トイレ以外は横になっているように指示されるものまで、状況によって過ごし方が変わります。

入院安静

病院内を多少歩いてよい程度から、ベッドから一切動いてはいけないケースもあり、医師の指示に従う必要があります。

いずれにせよ、医師が安静を告げるのは、お腹の赤ちゃんとママ自身の命と健康を守るために必要な措置だからです。

自分の身体を過信せず、無理をしないように、しっかり休養しましょう。

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