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妊娠中は残業や出張を断ることはできる?その対策とは?

   

近年、少子高齢化の影響もあり、共働き家庭が増えています。日本の労働者の雇用状態を考えると、共働きでなければ子どもを育てていけない世帯があるのも事実です。労働者確保の観点からも、女性が妊娠・出産・育児をしながら働ける環境づくりを、行政主導で進めてはいるものの、働く現場までそれが行き届いているかというと、そうではない現実があります。

では、妊娠中に残業や出張を指示された場合、妊婦である女性は断ることができるのでしょうか。

今回は、妊娠中の働き方について、考えてみたいと思います。

男女雇用機会均等法で定められている内容とは?

近年、労働基準監督署の相談室に、妊娠中の女性から相談を寄せられることが増えているといいます。その大半が、妊娠による勤務配慮を受けられず、体調を崩したというものです。中でも、非正規雇用者として働く女性から、多くの相談が寄せられているそうです。

日本の男女雇用均等法第13条関係では、「妊娠中及び出産後の女性労働者が、健康診査等を受け、医師等から指導を受けた場合は、その女性労働者がその指導を守ることができるようにするために、事業主は勤務時間の変更や軽減等の措置を講じなければいけない」と明記されています。

つまり、妊娠中に身体に負担がかからないように仕事をすることを医師に指導されたことを、妊娠中の女性が事業主に伝えたときには、妊娠中の通勤緩和や休憩に関する措置、妊娠中または出産後の症状等に対応する措置を、きちんととらなければならないと定められているのです。

妊娠中も残業や出張を命じられるマタハラもある!

とはいえ、医師から明確な指導がなくても、つわりが重い妊娠初期や、お腹がふくらんだ妊娠後期は、それまでと同じように働くのは難しいのが現実です。ですが、企業の中には法律順守の観点を持たずに、妊娠前と同じように残業や出張を求める会社があるのが現実です。

営業職として非正規雇用で働く女性の中には、ノルマを達成しないと解雇される可能性があるからと、無理を押して働き続けた結果、早産になりかかった妊婦さんもいます。また、正社員として仕事のキャリアを築いてきた女性の場合、手掛けたプロジェクトに携わりたいとの思いから、深夜残業を続けて流産したケースもあります。

そもそも日本の女性の初産年齢が上がっており、妊娠のリスクが低くないことも遠因になっていると考えられますが、マタハラ体質の会社の意識改革がない限り、残念な結果になる可能性がゼロにはなりません。

労働基準法における母性保護規定について知っておこう

日本の労働基準法には、母性保護規定があります。労働基準法第65条第3項「妊婦の経緯業務転換」や、同第64条の3「妊産婦等の危険有害業務の就業制限」、同66条第1項「妊産婦に対する変形労働時間制の適用制限」、同第66条第2項、第3項の「妊産婦の時間外労働、休日労働、深夜業の制限」などです。

身体が辛い妊婦さんは軽易な業務への転換を希望することも、妊娠・出産・哺育に有害な業務を拒否することも、妊産婦が請求すれば1日及び1週間の法定労働時間を超えて労働させてはいけないことも、時間外労働や休日出勤、深夜残業をさせてはいけないことも、きちんと労働基準法に明記されています

違反の内容にもよりますが、これらを守らなければ、労働基準法違反として6カ月以下の懲役、または30万円以下の罰金が科せられます

体調を悪化させる前に会社と話し合おう

とはいえ、こうした権利を主張するためには、きちんと会社に妊娠を報告し、妊婦健診を受け、医師の指示を受けることが原則です。

また、勤務先の社員数が少ない場合、大手企業と同じ権利を行使するのが難しいケースもあります。場合によっては、解雇や言及を余儀なくされることもありえます。そうした事態を避けるためにも、体調が悪化する前に、きちんと勤務について会社側と話し合うことが大切です。

何か問題がおきたときには、労働基準監督署の相談窓口や、女性の働き方のサポートを行っている団体などに問い合わせ、善後策を考えることをおすすめします

元気な赤ちゃんを出産するためにも、無理をしないで働く方法を見つけるため、活用できる機関のサポートを受けましょう。

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