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洞不全症候群と診断されても妊娠できる?妊娠中のリスクは?

   

人間の心臓は、産まれてから死ぬまで、一定のリズムで動き続けるものです。ですが、何らかの原因で、心臓を動かしている筋肉が不規則な動きをすることがあり、それを「不整脈」といいます。

不整脈の中でも、脈拍が異常に遅くなることを「徐脈」といいますが、危険なものとそうでないものに分かれます。「洞不全症候群」は、徐脈の中でも軽視してはいけない病気の一つです。

そこで今回は、洞不全症候群とは何か、その原因と症状、発症した場合に妊娠が可能なのか、治療方法などについて、お話しします。

洞不全症候群って何?その原因は?

洞不全症候群とは、洞結節と呼ばれる心臓を一定の速さで動かしている部分の壁と、上大静脈の働きが低下して心臓の動きが弱まり、脈が遅くなることで、脳や心臓、腎臓などの臓器に機能不全がおこる病気のことをいいます

洞不全症候群は心電図を見たときに、1分間の脈拍が50以下になってしまう「持続性洞徐脈(Ⅰ型)」と、洞結節からの電気伝導が止まってしまう「洞停止または洞房ブロック(Ⅱ型)」。

1分間に脈拍が300を超えてしまう「徐脈頻脈症候群(Ⅲ型)」という、3種類に分かれます。

洞不全症候群の主な原因は加齢による洞結節の低下ですが、このほかにも高血圧症や心筋梗塞、膠原病、虚血性心疾患、甲状腺疾患、リウマチ性心疾患などが原因で、発症することがあります。

そして、一度洞不全症候群の病状が改善されても、睡眠不足や過労、ストレスなどがきっかけで再発することがあります

洞不全症候群の症状は?妊娠できる?

健康な人間の心臓は、1分間に60~100の脈拍があります。ですが、洞不全症候群の場合はこの数に異常がおこり、運動したり発熱しても、それに見合った心臓拍動数の上方が見られないという特徴があります。

そして、洞不全症候群の症状としては、めまいや息切れ、全身の倦怠感、立ちくらみ、湿疹、乏尿、ろれつが回らない、狭心症などがあらわれます。

また、ごくまれにではありますが、急に脈が止まって、一定の時間心臓が動かなくなるひともいます。そのまま心臓の動きが回復しないと、突然死してしまうので、症状を軽視してはいけません

洞不全症候群は、心電図検査を行ったうえで、診断されます。洞徐脈の場合は、心電図にあらわれる脈拍数が40~50回/分以下となり、P波という心房興奮を反映する波が規則正しくあらわれる数が少ないという特徴があります。

また洞停止の場合は、P波が突然あらわれなくなるのです。こうした心電図の波形により、正式診断が下されます。

もし、洞不全症候群と診断された場合、その後の妊娠が可能なのかについては、タイプがどれかによって判断が分かれます

洞停止の場合はペースメーカーをつける必要がありますから、産婦人科の個人病院では分娩を受けてもらえないケースもあります。循環器科と産婦人科の両方のお医者さまに相談し、許可が出なければ出産は難しいでしょう。

洞房ブロックの場合は予後がよいので、循環器科と産婦人科の両方がある総合病院でなら、出産を受けてもらえる可能性があります。

洞不全症候群の治療方法は?

洞不全症候群の治療には、「薬物療法」か「ペースメーカー治療」が行われます。

薬物療法では、抗コリン薬(硫酸アトロピン)やβ刺激薬(イソプロテレノール)」などを、内服薬あるいは静脈注射で投与して、洞結節の自発的興奮の回数を増やす治療が行われます。

ただし、薬物療法は必ず効果が出る治療法ではありません。不整脈がおこるという副作用もあり、治療効果は安定しないのです。そのため、洞不全症候群が悪化しているときには、薬物療法を用いることはありません。

一方のペースメーカー治療では、身体の中に心臓に代わって電気信号を送る機械を埋め込みます

薬物治療より長く安定した効果が認められ、身体への負担も小さいことから、高齢者や持病をもっているひとは、最初からペースメーカー治療を勧められることが多いようです。

出産は循環器科を併設する病院が望ましい

洞不全症候群は、大人になってから診断されることが多く、妊娠・出産を考えている女性にとっては、ハードルになるケースが少なくありません。心臓病を抱えての出産にはリスクを伴うので、産婦人科の個人病院では出産を断られる可能性が高いです。

ですが、循環器科のお医者さまが妊娠・出産に問題がないと言っているなら、産婦人科もある大学病院や総合病院を選べば、子どもを産むことができるはずです

ただし、妊娠期間中も普通の妊婦さんよりはリスクが高くなるので、きちんと通院して、万全を期してくださいね。

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