赤ちゃんが化粧品を食べちゃった!子どもが化粧品を誤飲した時の対処法と予防法は?
赤ちゃんのハイハイが始まると危険性がぐっと高まる「誤飲」。誤飲は飲み込んだものによって、重大な危険を伴うため、ご家庭で特に注意しておきたい事故の一つです。
誤飲されやすいものは生活に身近なものが多いですが、その中でも化粧品を誤飲する事故は多く報告されています。化粧品は含有している成分によって、体に有害となることもあります。
色々なものに興味関心がある子どもと安全に暮らしていくため、化粧品の誤飲事故の対処法と予防方法について一緒に学んでいきましょう。
誤飲とは?誤飲の基本を知ろう
誤飲とは、食べ物以外の物を誤って飲み込んでしまうことです。誤飲に関する事故は、5歳以下の子どもに多くみられます。
特にハイハイなどで自由に移動ができ、色々なものに興味を示す生後7か月頃から誤飲のリスクは高まる傾向にあります。誤飲する物は子どもの身の回りにあるものがほとんどで、タバコや電池、硬貨、洗剤、薬類など様々なものが対象となります。
誤飲してしまったものによって危険度は異なり、場合によって緊急の医療処置を必要とする場合もあります。子どもが「何を、どのくらいの量食べたのか」を確認し、それに合わせて適切な対応をしていきましょう。
化粧品を誤飲した場合の危険度は?対処法は?
子どもの誤飲の中で、比較的多くみられるのが「化粧品」の誤飲です。ママが毎日触っている化粧品に、子どもは興味津々なのでしょう。化粧品といっても幅広くさまざまなものがあります。それぞれの誤飲危険度と対処法について、以下にご説明します。
化粧水
化粧水には、エタノールが含まれていることがあります。少量の化粧水を誤飲した場合であれば、ほとんど体調の変化はおこりません。しかし大量に飲むと、お酒に酔ったような状態となり、嘔吐やふらつくなどの症状が現れます。
少量飲んだ場合には、水を飲ませて様子を見てください。嘔吐や体調不良が見られた場合、大量に飲んでしまった場合には、病院を受診しましょう。
保湿クリーム
クリームは、粘度が高くて口に含みやすいため、化粧品の中でも誤飲事故が多いと言われています。子どもが間違って食べるような少量では、体に問題が生じることはほとんどありません。
大量に食べると、油性成分の影響で一過性に吐き気や嘔吐、下痢などの症状がおこります。また、カンフルという成分が含まれる薬用クリームを誤飲すると、少量でも害となるため注意が必要です。
少量の誤飲であれば、水を飲ませ様子を見てください。大量に食べた場合、カンフルが含まれていた場合には、クリームに含まれる成分の分かるものを持参して病院受診しましょう。
口紅
口紅が体に影響を及ぼす危険度は低く、口紅を誤飲してもほとんど心配ないです。しかし大量に食べると油性成分により吐き気や嘔吐、下痢が生じる可能性があります。
対処法としては、少量であれば水分をとらせ、自宅で様子を見てください。大量に食べた、嘔吐している等の症状があれば受診しましょう。
マニキュア
市販のマニキュアには、有機溶剤が含まれています。そのため化粧品の中でも特に毒性が高く、誤飲した時の危険度も高いです。一般的に3ml以上誤飲すると、子どもの体に危険が及ぶとされています。
マニキュアを誤飲した場合の応急処置では、「何も飲ませない・吐かせない」ことが鉄則です。
吐かせるとマニキュア成分が気管に入り込み、誤嚥性肺炎をおこす可能性があるためです。少量であっても誤飲した可能性がある場合には、すぐに病院を受診しましょう。
除光液
マニキュアと同様に、除光液も誤飲すると大変危険です。特に除光液は1本あたりの容量が多く、誤飲した場合にマニキュアよりも重い中毒症状を引きおこすケースが多いです。
多くの商品に有機溶剤やアセトンが含まれており、体内に入ると中毒をおこすなど、誤嚥性肺炎もおこしかねません。
1mlと極少量であっても誤飲した場合には、迅速に病院受診する必要があります。なお除光液もマニキュアと同じように、応急処置では「吐かせない」ことが原則です。誤飲に気付いたら冷静に誤飲した量を確認し、病院に向かいましょう。
香水
香水は主にエタノール成分から作られています。そのため香水を大量に飲むと、エタノール中毒を引きおこします。エタノール中毒は、酩酊状態となる、ドキドキする、吐き気や嘔吐などの症状がみられ、重症の場合には昏睡状態となることもあります。
少量舐めてしまった場合には、水、または牛乳を飲ませて体調の変化が無いか観察してください。5ml以上飲んだときには、すぐに病院へ連れて行きましょう。
化粧品の誤飲を防ぐためには?
化粧品の誤飲を防ぐためには、普段からママが化粧品の扱い方に気を付けておくことが重要です。以下のポイントを押さえて、化粧品誤飲による事故を予防していきましょう。
手の届かない所に保管
誤飲させないために一番有効な方法は、「子どもが触れられない場所に保管する」ことです。
どんなに言葉で注意しても、小さな子どもは理解できません。短時間であっても机の上や床に化粧品を放置せず、必ず子どもの手が届かない高い所やロック付の引き出しに置く習慣をつけましょう。
子どもの前で化粧品を使用しない
子どもに化粧品への関心を向けさせないために、子どもの前で化粧品を使用することは極力避けましょう。大好きなママが触っている化粧品に、子どもは興味津々です。
目の前で化粧をされると、自分も触ってみたいと思うのは仕方ないことでしょう。特にカラフルなマニキュアやくるくる回すと出てくる口紅は、子どもの目に留まりやすいため注意してくださいね。
ここなら大丈夫!と油断しない
「引き出しや戸棚に収納しておけば大丈夫」と油断しないようにしましょう。子どもが昨日まで開けられなかった場所も、今日は開けられるようになっている可能性は否定できません。
ここなら大丈夫と思わず、定期的に子どもの手に触れないか見直し、必要に応じて化粧品の保管場所を変更してください。
誤飲対策は入念に!食べてしまったら適切な対応を
今回は化粧品の誤飲について詳しくお話ししてきましたが、他にも様々なものが誤飲の原因となります。お子さんが誤飲した場合には、冷静に「いつ・何を・どの位食べたか」を確認して、状態に合わせた対処をしましょう。
病院受診する場合には、誤飲したものの残りや入れ物を持参しておきましょう。
また誤飲事故はご家庭での対策次第で、予防することができます。化粧品の保管場所だけに限らず、その他の小物類についても今一度、お子さん目線で手に届かないか確認してみて下さいね。
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