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重症化することもある!知っておきたい、胎便吸引症候群(MAS)のこと

   

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出産が命がけなのは、ママだけではありません。赤ちゃんも出生時のトラブルに見舞われることがあります。その一つに、胎便吸引症候群があります。胎便吸引症候群は適切に処置すれば予後に問題はありませんが、重症化すると合併症がおこることもあります

そこで今回は、出産時におこりうる胎便吸引症候群について、原因や症状、治療法を含めて、お話しします。事前に知識を持っておくことで、冷静に対処できるようにしておきましょう。

胎便吸引症候群とは?何が原因でおこるの?

胎便吸引症候群は、Meconium Aspiration Syndromeの頭文字をとって、MASといわれることもあります。

赤ちゃんは出産まで羊水に囲まれており、出産後24時間以内に胎便をするのが普通です。しかし、ママのお腹にいる時に胎便をしてしまい、汚濁した羊水を自分で吸い込むことで、肺や気道が詰まってしまう状態のことを、胎便吸引症候群といいます。

赤ちゃんがお腹にいるうちは、羊水を飲み込んでもおしっことして出す程度で、老廃物が臍帯を通して排出し、それ以外は腸内に溜めておくものです。しかし、出産時に臍帯圧迫がおこるなどして、呼吸困難や仮死状態になると、腸が活発に動き、赤ちゃんが胎内にいるうちに胎便をしてしまいます

また、出産予定日を過ぎ、ママの胎盤機能が落ちることで、酸素や栄養素がうまく運ばれなくなることが、原因になることもあります

胎便吸引症候群の症状は?

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では、胎便吸引症候群の赤ちゃんには、どんな症状があらわれるのでしょうか。

胎便吸引症候群にみられるのは、下記のような症状です。

  • 呼吸が早い
  • 息を吸い込んだ時に胸が陥没する
  • 息を吐くときに低いうめき声のような苦しそうな音を出す
  • ぐったりしている
  • 臍帯や爪、皮膚が黄緑色になる
  • 血圧が低いなど

出産直後、こうした症状がみられる赤ちゃんに対しては、胸部X線写真の撮影などが行われ診断されます。また、胎便吸引症候群は合併症が少ないとされていますが、重症化すると、気胸や肺炎、持続性肺高血圧症などを発症する可能性があります。特に、胎便吸引症候群になって、人工呼吸器で酸素補給が必要な赤ちゃんが、重症化することが多いとされています。

胎便吸引症候群の治療法は?

胎便吸引症候群になった赤ちゃんに対しては、まず口と鼻に残る羊水や胎便をすべて取り除いた上で、洗浄が行われます。その上で、感染症を予防するために、抗生物質を投与します

吸引は細い管を口や鼻から入れて行うので、細部まで取れるものですが、中にはすべて取りきれないケースもあります。それでも、赤ちゃんの呼吸が正常で元気があれば、それ以上の治療は行いません

ですが、赤ちゃんの呼吸に異常がある場合には、人工呼吸器を使うことがあります。保育器に入り、赤ちゃんが自力呼吸できるようになるまで、酸素投与をして呼吸を助けるのです。

胎便吸引症候群の赤ちゃんの入院期間は、1週間前後であることがほとんどですが、人工呼吸器を装着した場合は延びることもあります。重症化した場合は、その病気に対応する治療が加わります。

後遺症が残らないケースが多いので心配しすぎないで!

胎便吸引症候群の赤ちゃんのほとんどは症状が軽く、羊水や胎便をきちんと取り除き、感染症予防ができれば後遺症が残ることはないので心配いりません。

保育器に入ったり、人工呼吸器をつける我が子を見ると、心配になるママが多いと思いますが、すぐに自発呼吸ができるようになります

とはいえ、胎便が長い時間詰まることで低酸素状態が続いたり、仮死状態で生まれた場合は、脳性麻痺や脳障害が残ることもあります。そうした事態を避けるためにも、過期産にならないように臨月に入ったら適度な運動を心がけましょう

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