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男の子の赤ちゃんがおこしやすい移動性精巣(遊走精巣)ってどんな病気?その症状や原因、治療法は?

   

「あれ?赤ちゃんの陰嚢が何かおかしい?」と異変を感じたら、それは「移動性精巣」かもしれません。

普通は陰嚢の底の方に精巣が存在していますが、生まれてきて間もない赤ちゃんは精巣の位置が動くことがあります。通常では治療しなくても自然と治ることが多く、ママは過剰に心配する必要はありません。

今回はこの移動性精巣について、どんな病気でどんな症状が出るのか、おこる原因や治療は必要なのかについてなどを紹介したいと思います。

移動性精巣(遊走精巣)ってどんな病気?

移動性精巣とは、精巣が動きやすい状態にあり、精巣の位置が移動するものをいいます。通常男性の精巣は、陰嚢の中に左右に一つずつ入っています。

赤ちゃんがお腹の中にいる時、最初に精巣は赤ちゃんのお腹の中にできます。それが妊娠30~32週頃にお腹から陰嚢の中に降りてきて、生まれる時の形になります。

しかし陰嚢の中まで降りてこず、陰嚢がお腹の中に納まったまま生まれてきた場合「停留精巣」と呼んでいます。早産や未熟児の赤ちゃんによく見られます。

移動性精巣とは、停留精巣とは異なり精巣は普段は陰嚢の中まで降りてきていますが、外部からの刺激によって、お腹の方に移動する状態をいいます。停留精巣は発生学的な異常とみなされますが、移動性精巣は異常とはみなされません。

移動性精巣になるとどんな症状が出るの?

移動性精巣は、特に痛みなどの症状はありません。移動性精巣の場合、お風呂に入っている時や、眠っているときなど、子どもがリラックスしている時は、精巣は陰嚢の底に存在しています。

しかし精巣を触る、運動をする、性的に興奮する、寒さを感じるなどの外的刺激が加わると、精巣がお腹の方に引っ張られて、一時的に位置がお腹の方に移動します。

ただし移動性精巣の場合は、位置が上がっても鼠径部までであり、お腹の中にまで移動することはありません。

そのため移動性精巣の場合は常に精巣は掴める位置にあり、いつでも陰嚢内に下ろすことが出来ます。精巣がお腹に近い位置と、陰嚢の中を行ったり来たりする状態が、移動性精巣といえます。

停留精巣の場合は、片方の精巣は常にお腹の中にある状態のため、片方の陰嚢は小さく、左右差がある状態になります。

何が原因で移動性精巣はおこるの?

通常精巣は、陰嚢の底に存在しています。正常な精巣は、精巣挙筋という筋肉によって内腹斜筋という腹筋と繋がっており、お腹から引っ張られています。

精巣挙筋は、精管が束になった精索の周りにからみつくように存在しており、上で説明したような外的刺激が加わることで精巣挙筋が収縮し、精巣はお腹の方に引き寄せられます。

これは精巣を守ろうとする自然な反応と言われていますが、この反応が強くおこると、精巣がお腹の方へ動きやすくなり、鼠径部あたりまで精巣の位置が拳上することがあります。これが移動性精巣がおこる原因と言われています。

反応が強いほど、お腹の方に引き寄せられる時間も長くなります。そのため特に刺激が無く、入眠中や入浴中といった子どもがリラックスしている状態では、精巣は陰嚢の中に確認できることが多くなります。移動性精巣の場合、触る時の状態によって、精巣の位置が変わるんですね。

もしも移動性精巣だった場合はどうやって治療するの?

治療方針を決める際には、まずは停留精巣なのか移動性精巣なのかを見極めることが大切です。まずは普段オムツを替えたり、入浴したりする場合に、子どもの精巣がどこにあるのかを触って確認するようにしてみましょう。

移動性精巣の場合は、思春期までには精巣が動かなくなることが多く、経過観察のみで特に治療は必要ないことがほとんどです。

ただし停留精巣の場合は、精巣発育障害や精巣腫瘍になる可能性があるため、自然に治らない場合は手術が必要になる場合があります。

停留精巣で精巣発育不良になる原因として、お腹の中は陰嚢の中に比べて温度が高いことがあげられます。高温環境は精巣の発育によくなく、長期間お腹の中に精巣が存在することで、発育不良をおこす可能性があると言われています。

以上のことから、移動性精巣の中でも1日の内のほとんどの時間で精巣がお腹の方へ上がっている場合や、年齢を重ねても移動性精巣が治らない場合は、手術が適応となる場合があります。

心配になったら発見次第お医者さんに相談しよう

移動性精巣は様子を見ていても自然と治ることが多いですが、移動性精巣なのか停留精巣なのか見極めるのは、素人では中々難しいと言われています。

赤ちゃんの陰嚢に異変を感じたら、まずは小児科を受診して相談するようにしてくださいね。

小児科ではその場で陰嚢の確認をして治療の方針を相談したり、自宅での観察のポイントを教えてくれたりします。子どもの生殖器に関わることなので、ママはとても心配になると思いますが、心配しすぎず早めの相談を心掛けましょう。

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