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泣き声が小さい?顔が無表情?もしかして乳児ボツリヌス症?原因と症状、気になる治療法とは?

   

「赤ちゃんに元気がないな」「いつもより泣き声が小さい気がする」「何だか無表情だな」など、赤ちゃんがいつもと違うと感じたら、もしかすると何かしらかの病気が隠れているかもしれません。

今回紹介する「乳児ボツリヌス症」も、そういった症状が出る病気の一つです。そのまま放置していると、呼吸困難や呼吸停止といった危険な状態に至る可能性もある、「乳児ボツリヌス症」。今回はこの乳児ボツリヌス症について、どのような原因でおこるのか、おこる症状や治療法、予防法などを紹介します。

ボツリヌス症状ってどんな病気?

乳児ボツリヌス症とは、ボツリヌス菌の「芽胞」を摂取することで感染する感染症です。「芽胞」とはある種の細菌が形成する、非常に高い耐久性を持つ細胞構造で、細菌の種のようなものです。1歳未満の赤ちゃんでおこる病気です。

乳児ボツリヌス症になると、神経麻痺などの症状が出ることがあり、重症化する可能性もある怖い病気です。ボツリヌス症には、乳児ボツリヌス症の他にも、食品の中でボツリヌス菌が増殖、毒素が産生され、その食品を摂取することでおこる「ボツリヌス食中毒」や、深い傷にボツリヌス菌が付着・感染し、毒素を産生することでおこる「創傷ボツリヌス」があります。

なにが原因で発症してしまうの?

通常大人がボツリヌス菌の芽胞を摂取しても、腸内環境が整っているため、感染することはありません。しかし赤ちゃんの場合、まだ消化器官が未熟で、腸内環境も整っていません。そのため芽胞が赤ちゃんの腸内に入ると、芽胞は発育・増殖して毒素を出し、様々な症状を引きおこすようになります。

乳児ボツリヌス症の症状としては、最初に便秘になることがほとんどです。さらに神経麻痺の症状が出ることがあります。重症になると呼吸のための筋肉が麻痺し、呼吸困難や呼吸停止をおこし、命に関わることもあります。

そのほかの神経麻痺の症状として、母乳やミルクを飲む力が弱くなったり、赤ちゃんに元気がない、泣き声が弱い、よだれが多かったり顔が無表情になる、首のすわりが悪くなるなどもあげられます。

ただし乳児ボツリヌス症の場合、芽胞が腸内に入ってから、発症するまでの潜伏期間が3~30日と長いため、原因が分かりにくい場合があります。そのため、赤ちゃんに何を食べさせたのかは記録しておいた方がいいでしょう。

ボツリヌス菌が含まれている食べ物って何?

では、このボツリヌス菌の芽胞は、どんな食品に含まれているのでしょうか?ボツリヌス菌の芽胞は、「はちみつ」に含まれていることがあります。

はちみつを作るミツバチは、芽胞のついた花粉を運びます。そのため芽胞に汚染されたミツバチによって、はちみつも芽胞に汚染されてしまうことがあるのです。「1歳になるまでは、はちみつを摂取しないように」と言われているのはこのためなんですね。

はちみつは、はちみつそのもの以外にも加工品などに含まれている場合があります。赤ちゃんの離乳食に使う材料を選ぶときは、原材料を必ずチェックし、はちみつが含まれていないか確認するようにしましょう。またはちみつ以外にも、コーンシロップにも含まれている可能性があるため、避けた方がいいでしょう。

特に外国産の食品を摂取して発症している赤ちゃんが多いことから、赤ちゃんに与える食品を選ぶときは、なるべく国内産のものを選ぶようにすると安心です。

離乳食にはちみつを使用してはダメ!赤ちゃんにはちみつをあげてはいけない理由とは?

予防法や気になる治療性は?

乳児ボツリヌス症を予防するためには、ボツリヌス菌の芽胞を含む食品を食べないことが大切です。

つまりはちみつやコーンシロップを与えなければ、予防することができます。乳児ボツリヌス症には、生後6か月までの赤ちゃんが罹りやすいと言われていますが、生後1年までは発症する可能性があります。1歳を超えるまでは、原因となる食品を与えないように注意してあげてください。

乳児ボツリヌス症が疑わしい場合は、まずは便や血液からボツリヌス毒素が存在するかどうかを確認し、診断をつけます。乳児ボツリヌス症であった場合は、症状に十分注意しながら対症療法を行います。

呼吸筋麻痺をおこしている場合は、呼吸の管理を行う必要があります。母乳の飲みが悪いなどの症状があれば、栄養管理なども行います。きちんと治療を受けることで、後遺症を残すことなく治せることがほとんどです。

赤ちゃんにはちみつを食べさせるのは1歳まで我慢して!

「はちみつを赤ちゃんに食べさせてはいけない」と言われているのには、このような病気があったからなんですね。

この乳児ボツリヌス症は、ママが赤ちゃんに食べさせるものを気を付けることで予防できる病気です。赤ちゃんに辛い思いをさせないためにも、赤ちゃんに与える食事には十分注意し、はちみつは1歳を超えるまで与えないようにしましょう。

また赤ちゃんの様子が何かいつもと違うなと違和感を感じたら、早めに小児科を受診し、先生に相談するようにしてくださいね。

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