ハグー!

ママと赤ちゃんのための大切な1シーン

赤ちゃんのうちは気づきにくい!? 心房中隔欠損症(ASD)の原因と症状、治療法について

   

ママが妊娠中にどんなに配慮しても、赤ちゃんの先天性異常を防ぎきることはできません。「心房中隔欠損症」も、そうした先天性の心臓病のことをいいます。

そして心房中隔欠損症は、発見が遅れがちな病気としても知られています。そのため、乳幼児期には気づかれず、小学生、中高生、社会人になってから発見されるひともいます。

心房中隔欠損症の症状を知っておくと、早めに異変に気づいて治療を始めることができます。

そこで今回は、心房中隔欠損症とはどんな病気なのか、原因と症状、危険性、治療方法などについて、お話ししたいと思います。治療にかかる費用の目安や、心房中隔欠損症の乳幼児に対する接し方の注意点もまとめておきますので、ぜひ参考にしてみてください。

心房中隔欠損症って何?その原因は?

人間の心臓は、「右心房」「右心室」「左心房」「左心室」の4つに分かれています。そして、右心房と左心房の間には「心室中隔」という筋肉の壁があり、動脈から全身に送られる血液と、静脈から心臓に戻される血液が交ざり合わないしくみになっているのです。

心房中隔欠損症とは、この心室中隔に先天的に穴が開いている病気のことをいいます。開いている穴を「欠損孔」と呼ぶのですが、これが1カ所であることも、複数あることもあります。

先天性の心疾患は新生児の約1%、100人に1人という割合であらわれるのですが、このうち7~10%が心房中隔欠損症であるといわれています。

そして、ママあるいはパパのどちらかが先天性心疾患を持っている場合、心房中隔欠損症を発症する確率は若干増えるといわれています。パパに心疾患がある場合には3~5%、ママの場合には5~10%の確率です。

また、赤ちゃんがダウン症候群や18トリソミーの場合にも、心房中隔欠損症の発症確率はアップします。

気になる心房中隔欠損症の原因ですが、現代の医学では解明されていません。現在では、妊娠4~8週の間に遺伝子の異常や体内環境の相互作用などの要因があり、発症すると考えられています。

また、妊娠中の喫煙や飲酒、お腹の赤ちゃんに悪影響が及ぶ薬の服用、風疹といった感染症などが要因になるという説もあるようです。

心房中隔欠損症の症状は?命に危険はないの?

心房中隔欠損症の症状は、欠損孔ができた場所や穴の大きさによって異なります。そのため、乳児健診の聴診器検査で、心音の雑音を指摘されて気づくケースが多いようです。

ですが、心房中隔欠損症がみられても、欠損孔が2~3mm以下と小さければ、約2割は生後2年以内に自然閉鎖するといいます。ただし、2歳を過ぎても自然封鎖しなければ、穴は閉じない可能性が高くなります。

欠損孔の大きさが中等度以上になると、生後1~2カ月の時点で、脈が速い、呼吸が荒い、呼吸回数が多い、なかなか母乳やミルクを飲まない、手足が冷たい、寝汗をかきやすいという症状がみられます。

さらに欠損孔が大きくなると、肺高血圧などの合併症がおこり、チアノーゼがみられることもあります。その場合は、命に関わるので、すぐに専門医による治療が必要です。

心房中隔欠損症の治療方法は?費用の目安は?

乳幼児が心房中隔欠損症を疑われると、心電図検査や超音波検査、心臓カテーテル検査、レントゲン検査などを行い、治療方法が検討されます。

欠損孔が大きく手術が必要と診断されても、一般的には2歳になるのを待ってから行います。緊急性がない場合は、体重が15kgを超えてから行うこともあります。

ですが、心不全の症状が重いときには1歳未満でも手術を行うこともあります。外科的治療になるのか、カテーテル治療になるのかは、症状によって異なります。
心房中隔欠損症の外科的治療の場合は、成功率が99%以上とされています。順調に回復すれば、術後2週間で退院できます。

カテーテル手術の場合は、開胸手術より若干成功率が下がるといわれていますので、お医者さまに事前に説明を受けたうえで、方法を選択しましょう。

心房中隔欠損症の治療にかかる費用について心配するママとパパもいると思いますが、公費負担制度が利用できるので、健康保険適用内の自己負担金はそれほどかかりません。ただし、健康保険適用外の差額ベッド代などは、自己負担することになります。

利用できる公費負担制度には「自立支援医療(育成衣裳)」や「小児慢性特定疾患治療研究事業」、「乳幼児医療費助成制度」などがあります。申請は居住している市区町村で行うことになり、内容も若干異なるので、まずは問い合わせをしてみましょう。

心房中隔欠損症の乳幼児の接し方には注意を払おう!

もし、我が子が赤ちゃんのうちに心房中隔欠損症と診断されたら、接し方に注意が必要です。乳児に母乳やミルクを与えるときには1回の量を少なく、こまめに与えるのが基本です。

そして、人混みを避けて風邪を予防する、手足の冷え対策を行う、汗をかいているときにはこまめに着替えさせる、薬をきちんと服用させるよう、ママとパパで徹底しましょう。

また、心房中隔欠損症のお子さんが保育園や幼稚園に通う場合は、先生にその旨を伝え、子どもの身体に負担がかからないように配慮してもらうことが大事です。

お医者さまの指示を仰ぎながら、お子さんが無理なく集団生活を送れるように、しっかりサポートしてあげてください。

  関連記事

実は膿が原因だった?赤ちゃんの外耳炎の原因や対処法について教えて

赤ちゃんの耳の病気で思いつくのがまず、中耳炎という方が多いのではないでしょうか。 …

備えておきたい!赤ちゃんとママのための防災グッズとは

日本ではここ数年、大地震が続き、避難生活を余儀なくされる人が増え続けています。地 …

我が子が可愛くてやってしまうが、赤ちゃんにとって迷惑な行動のこと

赤ちゃんとの生活に慣れ、ママやパパの気持ちに余裕が生まれると、我が子可愛さのあま …

赤ちゃんが寝ながら笑うのはなぜ?新生児微笑について紹介!

生まれたばかりの赤ちゃんを観察していると、寝ながら急に笑うことがあります。楽しい …

赤ちゃんの「遊び飲み」どう対応したらいいの?原因と対策を見つけよう!

授乳間隔が空いているのにしっかり飲まない!飲み始めたのにすぐ乳首から口を離して、 …

おむつかぶれになる原因は?ワセリンの効果・副作用、使用方法

赤ちゃんのおしりがかぶれてしまうと、とても痛そうでかわいそうですよね。お尻がかぶ …

慣らし保育は母子ともに試練!?気になる仕事との両立は?

共働き家庭が増え、育児休暇を終えれば職場復帰するというママも多いです。第一関門で …

赤ちゃんと行く飛行機旅行の注意点!

いつから飛行機に乗れるの?運賃や注意点は? 生まれたばかりの赤ちゃんの体は、とっ …

赤ちゃんに白湯を飲ませても大丈夫?便秘解消の効果も期待できる?

赤ちゃんは、通常は母乳やミルクを飲んでいますが、時期的に汗をかいて、水分蒸発が多 …

赤ちゃんの記念写真はいつ撮るべき?タイミングと方法が知りたい!

赤ちゃんが産まれると、写真を撮る機会が増えるものです。パパやママが撮影するのはも …