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主治医から体外受精(IVF)をすすめられた!体外受精の方法やリスクがないのか教えて!

   

Close up of in vitro fertilisation (IVF).

排卵誘発法やタイミング法などの一般不妊治療や、人工授精にトライしても妊娠に至らなかった場合、体外受精を勧められることが多いです。体外受精(IVF)は、人工授精より高額の自己負担をしなければならず、躊躇するご夫婦もいるかもしれません。

ですが、日本で生まれた赤ちゃんのうち4万人を超える子どもが、体外受精で生まれています。そしてこの数は、年々増え続けています。

行政が「特定不妊治療費助成制度」を設け、所定の条件を満たした夫婦に対し助成金を支給しており、体外受精(IVF)もその対象になっていることから、タイムリミットが近づいている夫婦の中には、チャレンジを検討している人もいることでしょう。

そこで今回は、体外受精の方法やどんな人におすすめなのか、副作用やリスクについてもお話しします。

体外受精(IVF)って何?どんなカップルにおすすめなの?

体外受精(IVF)とは、女性から取り出した卵子と、男性から採取した精子を体外で受精させた後、受精卵を培養して、ある程度分割したタイミングで子宮に戻すという方法です。

一般不妊治療から人工授精の段階を経たカップルだけでなく、体外受精でしか妊娠できないと診断された方たちにも行われます。

具体的には、

  • 女性の卵管が閉鎖している
  • 子宮内膜症などで卵管の機能が損傷している
  • 高齢で卵子の老化が進み自然妊娠の可能性が低い
  • 抗精子抗体を持っているため精子を受け付けない
  • 男性が乏精子症あるいは精子無力症などで精子が機能していないケースなど

です。

こうした機能的な障害を持っている場合、人工授精では妊娠しにくいのが現実で、医療行為によって妊娠できる可能性が残されている状態です。

体外受精(IVF)はどんな進め方をするの?

体外受精(IVF)を受けるためには、「排卵させる」「採卵する」「精子を採取する」「受精させる」「肺移植する」という5段階を経る必要があります。

内服薬や注射薬を用いて排卵をコントロールし、排卵日の直前に成熟した卵子を取り出します。女性の卵子を取り出すタイミングで、男性の精液採取を行い、受精に備えます。

採卵した卵子を培養液で確認してから、採取した精子の中で運動率の高いものだけを取り出し、シャーレの中で出会わせて、受精させ、できた受精卵は専用の培養液で培養します。

細胞分裂を始めた受精卵を「胚」といい、体内と似た環境をつくったインキュベーターという機械の中で培養し、受精してから2~5日後に子宮内に移植します。移植は、原則胚1個とされています。

夫婦の年齢が若ければ、不妊治療は基礎体温をつけて妊娠の確率の高い時に性交する、「タイミング法」からスタートします。そして、あらかじめ男性から採取した精液を洗浄濃縮し、カテーテルで子宮内に注入する「人工授精(AIH)」に進みます。

それでも妊娠しなかった場合、お医者さまから勧められるのが「体外受精(IVF)」です。「体外受精(IVF)」は「人工授精(AIH)」と違い、確実に卵子と精子は出会えます。また、エンブリオジストと呼ばれる胚培養士が受精卵が胚盤胞まで育っているかどうかを確かめてから子宮に戻すことができます。

体外受精(IVF)に副作用やリスクはあるの?

体外受精(IVF)を受けるためには、採卵しなければなりません。その過程で、卵巣刺激剤や排卵誘発剤を使うことも多く、副作用が出ることがあります。排卵誘発剤の使用により、過剰に卵胞が発育し、卵巣が腫れたり、腹水や胸水が溜まるのが「卵巣過剰刺激症候群(OHSS)」です。35歳以下あるいはやせ型である、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)が持病の女性は、発症確率が高いといわれています。

また、採卵時の麻酔による合併症や、採卵の際に血管や子宮、卵管、腸管に採卵針が刺さることでの出血、採卵後の腹痛や炎症などのリスクもあるので、事前に十分に説明を受けることをおすすめします。

なお、35歳以上の女性や2回以上続けて体外受精を行ったにも関わらず、妊娠しなかった場合は、胚を2個戻すことがあり、多胎妊娠する可能性があります

条件を満たせば助成を受けることもできる!

医療とお金

体外受精による妊娠の確率は、20~40%になっています。ですが、健康保険適用外なので、1回10~100万円の費用を自己負担しなければなりません

費用に幅があるのは、受精卵の培養日数によって異なるためで、受精してから2~3日後の「分割期肺移植」、受精してから5~6日後の「胚盤胞移植」、分割期胚移植と胚盤胞移植の受精卵を2つ以上戻す「二段階移植」、受精卵の培養液と胚盤胞を使った「SEET移植」があります。

中でも二段階移植とSEET移植は妊娠する確率が高いといわれていますが、その分高額です。その場合、国や自治体が行っている「特定治療支援事業」の助成を受けることができます。受給条件や金額については、居住している地域のホームページなどで確認してみてください。

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