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不妊原因である精路通過障害の原因や症状、治療方法とは?

   

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不妊症の原因の半分は男性によるものですが、その症状は様々です。「造精機能障害」や「性交障害」「精路通過障害」などがあげられます。今回は中でも、精路通過障害について、お話しします。

精路通過障害には様々な症状があり、種類によって原因や治療方法が異なります。そして、症状によって自然妊娠が可能なのか、生殖補助医療に進むのかが異なります。まずは精路通過障害について、正しく理解することから始め、早期治療を心がけましょう。

精路通過障害って何?

まず、精子が放出されるしくみから説明しましょう。精子は、74日ほどかけて、精巣内でつくられます。そして精子は睾丸にためられ、精巣上体から精管を通って、体外に射精されます。

精路通過障害とは、精子の通り道に何らかの問題が発生し、射精された精液に精子が混ざっていない状態のことをいうのです。その多くが、精管が閉塞していることによります。

最初は単に精子が通りにくい状態だったとしても、それを放置してしまうと、精子そのものをつくる機能が低下してしまう可能性が高く、不妊の原因となるのです。

そして精路通過障害には、先天性のものと後天性のものがあり、治療方法が異なります。まずはきちんと検査を受け、自分が精路通過障害のどの種類なのかを診断してもらうことが大事です。

精路通過障害になる原因は?妊娠できないの?

精路通過障害になる原因は、いくつかあります。

先天性精管欠損

まず、先天性精管欠損です。男性不妊の1~2%に見られる症状で、生まれつき精管が欠如あるいは欠損している状態をいいます。片方だけのこともあれば、両方に見られることもあります。精管が欠損していても、精巣内に精子が存在すれば、妊娠できる可能性はあります。

炎症により精管が塞がる

次が、精管や精巣上体に炎症がおこり、精管が塞がってしまうことです。クラミジアや結核菌などの細菌感染によっておこります。

逆行性射精

そして、逆行性射精です。これは、本来は陰茎に向かうべき精子が、膀胱に逆流するという症状で、医学的には原因は解明されていません。

鼠径ヘルニア

最後に、鼠径ヘルニアです。鼠径ヘルニアの手術を受けた人には、精管閉塞が多いといわれています。

精路通過障害は治療できるの?

精路通過障害は、種類によっては治療が可能です。

精索静脈瘤の場合

精索静脈瘤がおこっている場合は、手術で静脈の流れを改善できる可能性があります。

閉塞性無精子症の場合

閉塞性無精子症の場合は、軽度であれば精管をつなぐ手術を行います。重度の場合でも、精巣や精巣上体に精子が見つかれば、それを採取して、顕微授精を行うことができます。

精巣上体炎の場合

精巣上体炎の場合は、炎症を抑える薬を服用することから始め、治療がすめば改善することが多いです。もし、炎症が治まっても精管閉塞が続いたり、精子が死滅している時には、顕微授精が検討されます。

膿精液症

膿精液症の場合は、抗生物質を使った薬物治療が行われます。精路通過障害になってからの時間が長くなればなるほど、自然妊娠できる可能性は低くなっていきます。

顕微授精も視野に入れて、準備しよう

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最初は精管の閉塞だけだった症状が、長年にわたって続くことで、精子そのものをつくれなくなれば、塞がった精管を元に戻しても、自然妊娠できる確率が低いままになってしまいます。そのため、精巣や精巣上体に十分な精子があるかどうかを確認した上で、手術するか否かを検討するお医者さまも多いようです。

もし自然妊娠が難しくても、精子の採取ができれば顕微授精にチャレンジできます。とはいえ、顕微授精は高額な費用が必要です。助成制度を受けるには、諸条件を満たさなければなりませんので、きちんと下調べをして、後悔のないように不妊治療を進めていってください。その方法についても、夫婦でよく話し合って決めることをおすすめします。

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