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妊娠確率を下げる要素は加齢だけじゃない!確率を上げる方法や性交渉のベストタイミングとは

   

妊活を始めたからといって、すぐに赤ちゃんを授かれるとは限りません。それは基礎体温をきちんとつけ、タイミングをはかって夫婦生活を行ったとしても同様です。

若く健康なカップルでも妊娠に至るのは、排卵4回のうち1回くらいとする産婦人科医もいるほどで、この確率は高齢妊娠になるほどシビアになっていきます。

また年齢を問わず、受精卵が染色体などに異常を持っている場合は化学流産や初期流産に至ることが多いという事情もあります。

しかし妊娠を難しくさせる要因は加齢だけではありません。たとえば同じご夫婦をみた場合でも、生活環境などによって授かりやすさが変わってきます。

そこで今回は、妊娠確率を上下させる要素や、向上させる方法について紹介していきます。

妊娠確率を低下させるいくつかの要素

日本産婦人科学会は不妊の定義を「1年間避妊せずに夫婦生活をもっても妊娠しないこと」と定義しています。

生殖年齢の男女が妊娠を希望し,ある一定期間,避妊することなく通常の性交を継続的に行っているにもかかわらず、妊娠の成立をみない場合を不妊という

 
つまり健康な男女であれば、避妊しなければ1年以内に妊娠するのが一般的だということです。

避妊しないで夫婦生活を行った場合、1回だけなら妊娠確率は20~30%ですが、半年続けると80%までアップします。しかもこの数値は、危険日や安全日を意識せずに夫婦生活をもったご夫婦の自然妊娠確率になります。

とはいえ妊娠確率はいろいろな理由で下がってしまうので、不安要素を取り除いておく必要があります。

そこで、妊娠確率を下げてしまう要素について説明しておきましょう。

年齢

まずは女性の年齢層別に、不妊率をみてみましょう。

年齢 不妊率
25~29歳 8.90%
30~34歳 14.60%
35~39歳 21.90%
40~44歳 28.90%

こうした加齢にともなう不妊率の増加には、卵子の老化が影響しているのをご存知でしょうか。

 
卵子の元となる細胞は、女性が産まれる前の胎児の段階で一生分が蓄えられます。新たに追加で作られることはないため、年月を経ると排卵される卵子も歳をとってしまうのです。

 
また加齢とともに、婦人科系の病気にかかりやすくなり、そのほかにもストレスや生活習慣、冷え症など、卵子の老化を加速させる要因は増えていきます。

その結果、卵子の質とともに自然妊娠の確率も低下してしまうのです。

体重・体型

自然妊娠しやすい人としにくい人に分かれる理由の一つに、「体重」「体型」があります。実は肥満や痩せすぎの女性では、妊娠しにくいことがわかっているのです。

肥満の場合

内臓脂肪が増えることで、脂肪細胞からアディポネクチンというたんぱく質の分泌量が減ると、卵巣の皮が厚くなってしまい、卵子が育ちにくくなる、あるいは排卵しにくくなることがわかってきました。

それに加えて肥満は血流を妨げますので、身体が冷えやすくなるのも原因となります。

痩せすぎの場合

標準体重を知る目安である「BMI(Body Mass Index)」が18.5を下回ると、身体が生命の維持を優先するようになり、生殖ホルモンの分泌がおろそかにされてしまうのです。その結果、生理や排卵が止まることもあります。

喫煙

妊婦さんの喫煙習慣や、副流煙からの害についてはよく知られていますが、妊活においても悪影響は大きいのです。

タバコに含まれているニコチンといった有毒化学物質は、エストロゲン(卵胞ホルモン)やプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌を減少させ、次のような不妊原因を誘発してしまいます。

  • 卵子の老化するスピードが速くなる
  • 卵巣機能が低下する
  • 閉経が早くなってしまう

さらに、受精はできても着床しにくくなる、体外受精を行う際の受精確率が下がるというデメリットもあります。

妊活中から夫婦で禁煙しておくと安心

妊娠後も喫煙を続けていると、赤ちゃんに次のようなリスクが増加します。

  • 流産、死産
  • 早産
  • 先天性異常を持って生まれる
  • 低体重で生まれる
  • 乳児突然死症候群(SIDS)
  • 喘息、気管支炎にかかる
  • 将来の成人病リスク

しかし生理予定日前の妊娠超初期では、自分がママになったことに気づかないひとが多く、また妊娠がわかってから急に禁煙を習慣づけるのも、なかなか大変なことでしょう。

タバコは男性側の不妊原因にもなりますし、夫婦どちらか、または両方に喫煙習慣のある場合は、妊活と同時に禁煙を始めることをおすすめします。

飲酒

世界のさまざまな国で研究が進められた結果、過度な飲酒が不妊の原因になることがわかってきました。

たとえば厚生労働省では、成人男性の飲酒について、アルコール20gを1単位とし「1日1単位を週に5日まで」が適量としています。

1単位を飲料別に示すと次のようになります。

ビール 500ml
ワイン 1杯
日本酒 1合

女性の場合はアルコールの血中濃度が高くなりやすいことから、1単位はアルコール14gとなり、これを超えると過剰飲酒となります。男性の適量の3分の2程度と考えると、カンやグラスの全量を飲むのは避けた方がよいでしょう。

また女性が毎日2単位のアルコールを、約3週間継続して摂取すると、生理周期の遅れや無排卵などの異常が起こったという調査結果が報告されているようです。

妊活には禁酒が必要?

アルコールの分解能力には大きな個人差があり、一般的に適切とされる量でも、体質によっては害になる可能性もあります。

また妊娠後のアルコール摂取は、赤ちゃんに次のようなリスクを増加させます。

  • 胎児性アルコール症候群
  • 胎児性アルコール症候群特有の顔つきになる
  • 発達障害を持って生まれる
  • 発育不全になる

特に「絶対過敏期」とよばれる妊娠4週から7週までは、ママが摂取した食べ物、薬、アルコールなどの影響が一番大きいとされています。

しかし妊娠超初期にあたる妊娠4週では、生理予定日前ということもあり、赤ちゃんを授かったことに気づかないママも珍しくありません。

妊娠に気づかずに飲酒をしてしまう可能性を考えると、禁煙と同じく禁酒も、妊活と同時にスタートするのが安心といえます。

婦人科系の病気

不妊原因の一つに婦人科系の病気があります。

子宮の病気

子宮内膜症、子宮筋腫、子宮内膜ポリープ、子宮頸がん、子宮体がんなどがあげられます。

卵巣の病気

卵巣チョコレートのう腫、卵巣のう胞性腫瘍、充実性腫瘍(卵巣がんを含む)などがあげられます。

なかでも次の病気については、早期に発見、治療を行わないと、時間の経過とともにますます妊娠しにくくなるといわれています。

  • 子宮内膜症
  • 子宮筋腫
  • 子宮内膜ポリープ
  • 卵巣のう腫
  • 子宮頸がん
  • 子宮体がん

不正出血、下腹部痛、生理が重い、性交痛など、身体に異変がある場合には、すぐに産婦人科を受診しましょう。

性感染症

性感染症(STD)に感染することも不妊の原因となります。

  • クラミジア感染症
  • 淋病
  • 性器ヘルペス
  • カンジダ膣炎

このほかにも、トリコモナス、梅毒、HIVなどの性感染症があり、それが原因で卵管や骨盤内の炎症が起こり、不妊原因となるケースが増えています。

また日本では、16歳の女子高生の性感染症の罹患率が23.5%という調査結果が報告されています。性感染症にかかっても自覚症状に気づかず治療を行わなければ、いつか妊活を始めるときの不妊原因となる可能性が高いのです。

そのため妊活を始める前に、産婦人科で婦人科系の病気や性感染症がないかどうかを調べ、必要に応じて夫婦で治療を受けることをおすすめします。

ストレス

不妊治療をしている女性のなかには、周囲から妊娠を期待されていることがプレッシャーになっている人もいることでしょう。そうした精神的なストレスが、逆に妊娠しにくい状況をつくることがあるのです。

人間の生殖ホルモンは、脳の視床下部がコントロールしています。この脳の視床下部はストレスに反応しやすく、生殖ホルモンの分泌を抑制させてしまうのです。

その結果、女性ホルモンのバランスが崩れると、生理周期が乱れる、排卵機能が低下するなど、不妊の原因につながってしまうのです。

そしてストレスもまた、男性にも男性ホルモンの分泌の抑制、性欲や精子数の減少、精子の運動率の低下といった悪影響をおよぼす原因となります。

妊娠確率を上げる方法はあるの?

自然妊娠の確率を少しでも高めるには、先ほど紹介したような「妊娠確率を下げる原因」を見つけ、改善していくことが大切です。また生理周期や性交渉のタイミング、体調なども重要です。

妊娠しやすいタイミングを見極めよう

精子や卵子には寿命があるため、夫婦生活のタイミングによっては受精には至りません。最も自然妊娠しやすいのは排卵日から6日前まで、なかでも排卵日の前後3日の間といわれています。

この見極めには排卵日の把握が必要となるため、ここでいくつか予測方法を紹介していきましょう。

基礎体温を測る

基礎体温とは、人間が最もエネルギーを使わない状態の体温のことで、寝起き直後に安静のまま測る必要があります。

計測につかう「婦人体温計」は、一般的な体温計よりも目盛りが細かく設定されており、最近では記録機能の付いたタイプも販売されています。

基礎体温は婦人体温計を舌の裏側に入れて計測します。正確なデータにするため、毎日同じ時間に行うように心がけましょう。

グラフにした際に、0.3~0.5℃くらいの差で低温期と高温期の二相に分かれる推移となるのが理想的です。この低温期というのは生理開始日から排卵が起こるころまで、高温期は排卵してから生理が始まる直前までを指します。

排卵は低温期の終わりがけに一段と体温が下がった日の前後に起こるとされていますが、個人差があります。生理が順調で規則的に続いている場合なら、記録を続けることで自分のリズムを把握できるようになるでしょう。

妊娠にいち早く気づきたいなら基礎体温をつけよう!妊娠の兆候がわかる基礎体温の変化とは?

排卵検査薬を使う

女性の体はデリケートなので、その時期のストレスや生活環境によっては、排卵日の把握に基礎体温が役立たないこともあります。ですが排卵検査薬を使えば、もっと正確さを上げて予測を立てることができます。

排卵検査薬は次の生理が始まる予定日の17日前から毎日使うもので、尿中のLH(黄体形成ホルモン)が急激に増える「LHサージ」のときに陽性反応が出ます。

LHサージから24時間~48時間後に排卵が起こると予測できるので、陽性反応が出た日に夫婦生活を持てば、妊娠確率を高められるでしょう。

妊娠のベストタイミングは排卵日ではない!?排卵検査薬の使用方法や、薄い陽性が続くときの対処法とは?

福さん式排卵日特定法

近年注目を集めているのが「福さん式排卵日特定法」です。

これは、自分の指で子宮口やおりものに触れ、その状態をこまめに確認することで、排卵日や妊娠しやすいタイミングを見極められるという方法です。

毎朝基礎体温を計ってグラフにつけたり、市販の排卵検査薬を購入する手間もなく、コツさえつかめば誰でも手軽に行うことができます。

さらに、元助産師の福さんが実体験をベースに、たくさんの妊婦さんと接するなかで編み出した方法なので、安心して試せるはずです。

ではここから、福さん式のやりかたについて説明していきましょう。

手を清潔にしましょう

デリケートな膣を直接触診する方法なので、爪を切り、手を石けんで洗ったり、消毒するなどして清潔にしましょう。

触診を始めます

まず足を肩幅に広げ、膣の壁にそって指を挿入しましょう。奥に突き当たったら、盛り上がっている部分を探します。中央で盛り上がっている場所の奥が子宮口です。

子宮口やおりものの状態をチェックしましょう

子宮口の開き具合や硬さを確認したら、子宮口周辺のおりものを指でぬぐいます。その後、指についたおりものの粘り具合や色をチェックして、排卵期かどうかを判断しましょう。

排卵日の2~3日前になると、子宮口がゆるく開いて柔らかくなり、位置も下がるため、いつもより指が届きやすくなるのです。

また排卵期と呼ばれる妊娠しやすい時期のおりものは、透明で水分量が多く、卵白のようなものがたくさん出るという特徴があります。

排卵期の状態になった日に夫婦生活を持つと、妊娠の確率をアップすることができます。

妊活に役立つ!?福さん式排卵日特定法について教えて!

パートナーの精子の質を高めよう

男性が5日間射精しないでいると、精子の数が減少するという事実があります。さらに近年の研究で、頻繁に射精している男性の精子は常に新鮮で、遺伝子の損傷率が低いこともわかってきたのです。

このことから、少なくとも週に3回の射精が望ましいとされ、毎日射精している男性の精子は最も質が良いそうです。

精子の寿命は膣内では48~72時間、卵子の場合は排卵から24時間程度です。精子が卵管に辿りつくまでに約1時間かかります。それから5~6時間かけて卵管膨大部に移動して、そこではじめて受精できる状態になります。

このように計算してみると、実際に受精が可能なのは、男性が射精してから最短で6~7時間後となります。

さらに精子の寿命を考えると、それから2~3日は受精できる可能性があります。一方の卵子は寿命こそ24時間ありますが、実際に受精可能なのはそのうち6~8時間程度です。

それを踏まえると、排卵が起こる6~7時間前に、卵管膨大部に精子が到着していると、自然妊娠しやすいと考えられます。

「排卵日の前後3日間に夫婦生活をもつのがベスト」「副さん式では排卵日の2日前が望ましい」など、いろいろな説がありますが、一つにこだわらず、いくつかタイミングを試してみるとよいでしょう。

また妊活中の男性を対象にしたサプリメントも市販されており、精子の質の向上に役立てられます。

代表的な成分では「亜鉛」や「マカ」「コエンザイムQ10」「アルギニン」「シトルリン」「セレン」などがありますし、妊活中の女性や妊婦さんに推奨されている「葉酸」も、男性にとっても重要な栄養素なのでおすすめです。

【保存版】妊活中の方必見!男性向け妊活サプリを取り入れて精子の質を高めよう

妊活中は妊娠確率を意識しよう

妊活を始めたからといって、すぐさま妊娠できるとは限りません。この記事で紹介してきたように、不妊につながる原因もさまざまで、赤ちゃんを望むにあたって、まずは生活習慣の見直しが必要な場合もあります。

卵子と精子、受精のしくみを知っておくと、妊活をさらに向上させることができます。また妊娠確率を意識した妊活が、出産後に役立つケースもあります。

保活は誕生月で有利・不利が決まる?

たとえば保活を視野に入れて、計画妊娠を考えているご夫婦もいるでしょう。保活とはお子さんを保育園に入園させるための活動のことで、そこに誕生月が大きく影響するのです。

認可保育園への入園を希望している場合は、翌年4月に入園する乳幼児の申込みは秋から年末にかけて行われます。早生まれとなる赤ちゃんは、募集時期ではまだ生まれておらず、申し込みすらできない地域もあるようです。

そして認可保育園で預かれる0歳児の条件は「生後57日以降」と定められています。認可保育園の入園予約ができたとしても、2月中旬以降に生まれる赤ちゃんはこの要件を満たせません。その結果、入園枠からもれてしまうことがあるのです。

妊娠確率を意識すれば、お子さんの誕生月を考えた妊活もしやすくなるでしょう。

保活をするとき、早生まれだと損というのは本当なの?

旦那さんと二人で学んでいこう!

妊活には男性側の協力が不可欠ですし、妊娠確率の向上にはタイミングの見極めも重要です。

旦那さんと2人で妊娠しやすくなる条件について理解していけば、より赤ちゃんが授かりやすくなるはずです。少しずつできることから試してみましょう。

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