2歳児でも成長痛になるの?その原因と対処法とは?
2歳児が夜中に泣きだし、足の痛みを訴えることがあります。泣くほどの痛みがあるのは、何か異常がおこっているのでは?と、不安に思うママもいると思いますが、痛みを訴えるのが一時的な場合は、「成長痛」と考えられます。
とはいえ、「2歳児が成長痛?」と驚くママもいそうです。そこで今回は、成長痛とは何か、その原因や症状、対処法について、お話しします。病気の前兆の場合もあるので、よく経過観察してあげてくださいね。
成長痛って何?どんな症状が出るの?
そもそも成長痛とは、子どもの身体が急に成長する時期に、足周辺におこる痛みのことをいいます。
3歳から小学生くらいの子どもによくみられ、片足あるいは両足の膝やかかと、足首、ふくらはぎなどの痛みを訴えます。子どもは歩くのを嫌がるほどの痛みを訴えていても、該当する部分が腫れる、炎症をおこすということはありません。
日中よりも夕方から夜にかけて痛みを訴えることが多く、翌日には治まります。成長痛は月に数回あらわれ、長いと1~2年程度続くことがあります。
女の子にみられることが多く、この時期の4分の1の子どもに発症するといわれています。
痛む頻度や痛みの強さには個人差がありますが、成長とともに自然になくなります。
成長痛になる原因は?
成長痛は、さまざまな原因でおこります。
まず、筋肉の疲労です。子どもの筋肉や骨、関節は、まだ十分に発達していません。その状態で活発に動くので、疲労がたまりやすいのです。そうした疲労感を、痛みとして訴えます。
次に、精神的なストレスです。弟や妹が産まれたり、ママが仕事を再開したり、保育園や幼稚園のプレスクールに入園するなど、2歳児を取り巻く環境が変化し、それがストレスになることで、甘えたいという欲求から、成長痛を訴えることがあります。
そして、成長痛だと思っていたら病気だったというケースもあります。
「オスグッド病」という、膝のお皿の下の骨が突き出す病気のときは、1日たっても痛みが消えることがないので、病院に連れて行ってあげましょう。
成長痛の対処法は?
成長痛は、治療を必要としない症状です。そのため、自宅でのケアで対処することになります。
まず、外遊びや運動の前には、ストレッチをさせる習慣をつけましょう。足に疲れが残りにくくなります。
また、2歳児が成長痛を訴えたときには、該当する部分を温シップで温める、マッサージをする、必要に応じてテーピングやサポーターで固定するのもおすすめです。
筋肉疲労の可能性が高いときには、該当する部分をアイスノンなどで冷やしてあげると、筋肉の炎症が抑えられます。
本来は成長痛は自然に治るものですが、ママにケアしてもらったという安心感で、症状が改善されることがあります。
とはいえ、成長痛がおこる頻度が多い、痛みが長引く、日中も痛がる、痛みが強くなっているという症状を伴うときには、別な病気の可能性があります。一度、病院で検査を受けることをおすすめします。
成長痛のある2歳児とはスキンシップを心がけて!
2歳児に成長痛がみられる場合、肉体疲労に加えて、「甘えたい」「構ってほしい」という気持ちのあらわれであることが多いものです。
成長痛がみられるときには、足に負担のかかることを控えるとともに、「大丈夫よ」とママやパパが声をかけ、不安を和らげてあげることが大事です。痛がるときだけでなく、日中も抱っこする、抱きしめるなどのスキンシップを増やすと、気持ちが安定して成長痛が出にくくなることがあります。
特に、子どもにとって大きな環境の変化があったときには、意識してスキンシップをしてあげましょう。
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