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妊娠したはずなのに出血…生理が来た!?そんなときに考えられる3つの可能性

   

妊活中など赤ちゃんを望んでいる場合、生理予定日まで高温期が続いたり、胸やお腹の張りといった自覚症状があるときは、妊娠への期待が高まることでしょう。

そんなときに出血があると、生理なのか流産の兆候なのかを判断しかねて、不安に感じてしまうかもしれません。

実は妊娠超初期から妊娠初期にかけて、生理に似た出血が起こるケースは珍しくありません。心配のいらない自然な現象や、次第に落ち着くものもあれば、なかには危険な兆候として起こるものもあります。

そこで今回は、妊娠超初期から妊娠初期にかけて出血が起こる原因と見分けかた、危険があるのかどうかについてもお話ししていきます。知識として覚えておくことで、適切な対処ができるよう準備しておきましょう。

生理ではなく着床出血かもしれない

生理予定日より1週間前後ほど早く出血がみられた場合は「着床出血」が疑われます。

着床出血とは、受精卵が子宮内膜に着床する際、子宮壁の組織や血管を傷つけることで起こる出血のことで、まれに軽い痛みを伴うこともあります。

この現象はすべての女性に起こるわけではなく、自覚症状があるのは50人に1人ともいわれており、もし出血に気づかなかったとしても問題はありません。

着床出血の特徴、生理との見分けかた

受精から着床まで1週間~10日程度かかることから、着床出血が起こる場合は生理予定日の1週間前程度となるのが一般的です。生理周期が乱れやすい場合は特に、生理との判別が難しいタイミングとなります。

そのように判断に困ったときは、以下のような特徴があるかどうかを見ていきましょう。

おりものの色

経血とは違い、血液はごく少量となることがほとんどです。また、おりものの色は、茶色やピンク、なかには鮮血が混ざった状態となるケースまでさまざまです。

出血量については個人差が大きく、体内で自然に吸収されて、膣からはほとんど出ないということも珍しくないほどです。

出血する期間

1~3日で治まることがほとんどです。普段の生理で経血量が少なく、早くおさまる傾向の場合は、出血の長さでは見分けにくいでしょう。

基礎体温の変化

生理の場合は、出血の始まる前(黄体期の終盤)に高温期から低温期に下がっていきます。ですが着床出血の場合はそのまま高温期が続きます。高温期が2週間以上続いているのであれば、妊娠したと考えてよいでしょう。

ほかに妊娠超初期症状は出る?

出血の様子だけで見分けがつきにくいときは、ほかの妊娠超初期症状があるかどうか、自分の体調と照らし合わせてみましょう。以下に簡単に紹介します。

  • 腹痛
  • 下腹部痛
  • 頭痛
  • 腰痛
  • めまい
  • だるさ
  • 眠気
  • イライラ・情緒不安定
  • 吐き気
  • 味覚の変化・食欲増進
  • においに敏感になる
  • 乳房の張り

生理前~生理中にもこのような症状はあらわれやすいものですが、普段の生理周期とくらべて違いがある場合は、妊娠の可能性が考えられます

着床出血は個人差が大きいもの

妊娠に関する現象の多くに個人差があり、着床出血の場合も「起こらない」「起こっても気づかない」という例は多いのです。そのため、妊娠確定までに出血や色のついたおりものが見られなかったママでも、妊娠の継続にはまったく心配いりません。

生理の出血と妊娠超初期におこる着床出血の違いは何?着床出血はみんなにあるもの?

妊娠に何らかの問題が起きている?

妊娠中、または妊娠の可能性がある女性の出血は、着床出血だけではありません。そのほかにもさまざまな原因があり、なかにはすぐに病院を受診した方がよいものもあります。

ここでは出血から想定される疾患や状態について、説明していきましょう。

子宮膣部びらん

びらん(ただれ)とはいいますが、実際には子宮膣部が「ただれているように見える」状態のことです。その大半が生理的な現象であり、病気ではありません

病院ではまず子宮頸がんの有無を判別し、その結果良性であれば、治療も必要ありません。

エストロゲン(卵胞ホルモン)の影響が高まる思春期以降にあらわれるもので、成人女性では約40%と、決して珍しいものではありません。子宮頸部の上皮の一部が、膣部に向かって露出した状態のことで、その部分が赤くただれたように見えるので「びらん」と呼ぶのです。

痛みなどはありませんが、子宮膣部には血管が集中しているので、びらんの面積が大きくなると、性交や排尿、排便などが刺激となって不正出血を起こしやすくなります。

この子宮膣部びらんによる出血は、妊娠の継続には影響がなく、心配もいりません。

「子宮膣部びらん」って何のこと?どんな症状なの?妊活に影響は出る?

絨毛膜下血腫

受精卵は子宮内膜に着床すると、絨毛と呼ばれる組織を伸ばして根づき、胎盤をつくり始めます。ですが何らかの理由で子宮内膜と絨毛膜のあいだで出血が起こり、そこに血がたまってしまうことがあります。これを「絨毛膜下血腫」といいます。

血腫が自然と体内に吸収されて消えていくこともありますが、発生した場所や大きさによっては、膣からの出血やお腹の張り、腹痛につながる場合があります。

絨毛膜下血腫は妊娠した女性の1~3%に起こるといわれており、そのほとんどは安静にすることで改善され、妊娠の経過に影響することはありません。

ですが絨毛膜下血腫が大きくなると、流産や早産の原因となったり、常位胎盤早期剥離や死産、前期破水のリスクが高まる傾向があるため、医師による経過観察が必要です。

妊娠初期にみられる絨毛膜下血腫の原因と治療法は?

子宮外妊娠

受精卵が何らかの理由で、子宮内膜以外の場所に着床してしまうことがあります。これを「異所性妊娠」といい、一般的には「子宮外妊娠」と呼ばれています。すべての妊婦さんのうち1~2%の頻度で起こるといわれています。

子宮外妊娠は90%以上が卵管で起こり、そのほか腹膜や卵巣、子宮頚管に発症することもあります。子宮内膜以外のどの場所で着床しても、受精卵は正常に発育せず、妊娠も継続できません

妊娠超初期には自覚症状はほぼ出ませんが、受精卵が発育する妊娠6週目以降に出血がみられるようになり、症状の進行にともなって、出血量の増加や腹痛などがみられるようになります。

初期症状が生理とよく似ている?

子宮外妊娠の自覚症状や発生時期は生理とよく似ていますが、異なる特徴もあります。

  • 生理とは逆に、徐々に腹痛が悪化していく
  • 妊娠検査薬で陽性を示す
  • 基礎体温が低温期に移行しない
  • 生理とは異なる位置(卵管、卵巣など着床した部位)が痛む

以上に当てはまる場合は早めに病院に行き、エコー検査を受けましょう

また「卵管流産」や「卵管破裂」などが起こると、腹腔や性器に大量の出血が見られ、激しい腹痛を伴います。特に卵管破裂を放置すると出血性ショックで亡くなる可能性もあるので、早急な処置が必要となります。

卵管破裂の恐れもある子宮外妊娠の兆候や症状とは?

胞状奇胎

子宮内膜に着床した受精卵は、胎児に変化する「胎芽細胞」と、胎盤や卵膜に変わる「絨毛細胞」にわかれます。

このうち絨毛細胞だけが異常に増殖して、子宮内部を覆い尽くすことがあります。ぶどうの房のような水泡状になることから、これを「胞状奇胎」といいます。原因は卵子の染色体異常にあると考えられており、妊娠は継続できません。

不正出血や重いつわりがあらわれ、エコー検査で早期発見されるのが一般的です。胞状奇胎と診断されると、子宮内容除去術を受けた後、数カ月にわたって検査を続けたうえで、再び妊活に取り組むことになります。

流産を引きおこすこともある胞状奇胎の原因と治療法とは?

化学流産の可能性も…

妊娠検査薬で陽性反応が出た後の出血には、化学流産の可能性も考えられます。化学流産の出血は時期も状態も生理と似ているので、前もって妊娠を知らなければ、流産の事実に気づかないこともあります。

化学流産とは?

医学的には、産婦人科のエコー検査により、赤ちゃんの胎嚢が確認できた時点で妊娠確定となります。妊娠検査薬で陽性反応が出たのに、このエコー検査までに妊娠が維持できず、赤ちゃんが流れてしまうことを化学流産といいます。

化学流産はなぜ起こるの?

赤ちゃんを待ち望んでいた人たちにとって、化学流産はショックが大きく、ママはつい自分を責めてしまうかもしれません。しかし化学流産の原因の大半が受精卵の染色体異常などにあり、ママ側の努力では防げないものなのです。

また化学流産は、妊娠検査薬が普及した時代だからこそ起こるものだとも考えられます。なぜなら、妊娠検査薬がなかった頃の女性は、これほど早く妊娠を確認することは難しく、ママになったことにも、流産したことにも気づかず、出血についても通常の生理だと認識していたからです。

妊娠検査薬を使えば一早く妊娠の喜びを知ることができますが、一方で、気づかずにいられた化学流産で悲しむ可能性もあるのです。

しかし妊娠を知るのが早ければ早いほど、赤ちゃんのための生活改善や配慮にも余裕をもって取り組んでいくことができますから、妊娠検査薬を使う前に、メリット・デメリットについて把握しておきましょう。

陽性反応が出たのに生理が…それが「化学流産」なんです

化学流産後も妊娠検査薬で陽性反応が出るのはなぜ?

市販されている妊娠検査薬は、尿中のhCGホルモン濃度で陽性反応が出るようにつくられています。この「hCGホルモン」の濃度は、着床していた時間が長いほど高くなり、流産してしまった後もしばらくは維持されているため、陽性反応が出てしまうのです。

化学流産を繰り返してしまう場合は

妊娠超初期から妊娠初期での流産の80%は、受精卵に染色体異常がみられることが原因とされていますが、何度も化学流産をくり返す場合は、以下のような母体の異変により「着床障害」が起こっている可能性があります。

  • 着床を維持するのに必要な黄体ホルモン「プロゲステロン」の不足
  • 子宮筋腫
  • 子宮内膜ポリープ
  • 子宮奇形
  • 黄体機能不全
  • 子宮内膜癒着

こうした子宮の病気のなかには、妊娠を望めるように治していけるものも多いので、着床障害が疑われる場合は産婦人科を受診してみましょう

化学流産のときに見られる症状、生理との違い

化学流産は生理予定日の前後で起こることが多く、生理と間違える女性も少なくありません。とはいえ出血の仕方は異なるので、2つの違いについてお話ししておきましょう。

出血

生理周期には個人差がありますが、ある程度の予測が可能なひとの場合、化学流産の出血は生理予定日の前後1週間程度に起こるとされています。

普段の生理の経血は、最初にレバーのようなものが出ることもありますが、徐々にサラサラしていくのが一般的です。

一方化学流産の場合は、ドロっとした血が大量に出たり、レバー状あるいは白っぽいかたまり(胎嚢)がみられることもあります。出血量が多くなるのは、生理のときより子宮内膜が厚くなっているからです。

受精卵の状態で経血と一緒に排出されるため、いつもの生理と様子が変わらず、気がつかない女性もたくさんいます。

下腹部痛

化学流産の場合、人によっては下腹部痛を感じることがあります。個人差が大きいのですが、生理痛より重い、お腹をえぐられるような痛みがあったという人も少なくないようです。また、腰痛を伴う人もいるようです。

いつもの生理痛より重いと感じる時には、化学流産の可能性があります。とはいえ、下腹部痛だけでは化学流産かどうかは判断できないので、出血の仕方やほかに妊娠の初期症状がみられるかどうかも、見極めるポイントになります。

そうした症状がみられるときには産婦人科に行き、エコー検査をしてもらうことをおすすめします。

妊娠超初期症状が軽くなる

受精卵が子宮内膜に着床するのは、妊娠3週目あたりです。早いひとでは、その時期から妊娠超初期症状が出始めます。

しかし化学流産をすると、感じていたさまざまな妊娠超初期症状は軽くなります。例として、微熱や頭痛、胃のムカつき感がなくなる、吐き気や食欲不振が治まる、嗅覚が元に戻るなどです。そうした体調の変化も判断材料にしてみましょう。

基礎体温が下がる

着床が起こるとプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌量は維持され、基礎体温も高温期のままとなります。ですが化学流産が起きると低温期へと下降していきます。なかには体が冷えた感じで化学流産に気がつくという例もあります。

ただし妊娠にまつわるホルモンは、化学流産を機にぴたりと分泌をやめるわけではないので、すぐに基礎体温が下降しないケースもあります。そうした個人差もふまえて、ほかの特徴とあわせて判断しましょう。

こうした異変の判断材料以外にも、妊活や妊娠経過の目安として役立つものなので、普段から基礎体温の記録を習慣づけておくことをおすすめします。

出血の原因はさまざま

ここまで紹介してきたように、妊娠超初期から妊娠初期のあいだに出血がみられるのは珍しいことではありません。

着床出血や子宮膣部びらんなど、妊娠の継続に影響しないものも多いのですが、なかには子宮外妊娠や胞状奇胎など、早急な処置が必要となるケースも潜んでいるため注意が必要です。

また化学流産による出血の可能性もあり、その場合は経血量の多い生理との見分けがつきにくいことがあります。

まずは普段から、基礎体温の推移、おりものや経血の状態といった、生理周期にまつわる自身の変化をよく把握しておくことが大切です。そして異変を感じたら、すぐに産婦人科受診しましょう。

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